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Dream Quest 本編88

なんか色々と厄介な話しになっているようだが、俺はデットから聞いていた話があるので、さほど驚いてもいなけえば怖いとか言う感覚も無かった。
それに俺はサトコさんが襲われた事も聞いていた。ただこんな凄い連中に襲われたんだという事はさすがに知らなかったが、何かあるような気はしていた…いや何かそのぐらいの事があったらいいのにとでも思っていたのかもしれない。(嫌な奴だな…俺…)
俺達は黙ってお互いの顔を見合わせていた。
「あっ!そういやーおまえら、さっき無線が聞こえたとかどーとか言ってたが…ひょっとして今俺が話した事も全部知ってたんか?」
(するどい質問がきたな…デッドが変な事言いださなきゃいいが…)
「そんなのはフィクションの世界じゃありきたりの定番すぎるぐらいの話しだし~現実でもそういう人達が普通にやってる事なんだよね?それでなくても、ここは夢の中なんだから実感もないし驚きはしないよね~?」
「まぁ他所の国の軍隊がどうのとかカルト集団がどうのとか…実際に現実でTV中継を見ても驚がないと思いますし…話を聞いただけでは何の実感も無いのは事実ですから…それに実際に会っていたら驚かないでしょうし…」
そう言いながら俺はサトコさんをチラリと横目で見ていた。
なによりもデッドが意外とマトモっぽい事を言ったので俺は内心ホッとしていた。
「そーゆーもんなのかねぇ…でおまえら、どう見ても無線を傍受できるシステムとかもってねーよな?あのヒューマノイドとかは多少色々とできるようだが、それでも俺が無線を使ってた場所は、こことの距離がありすぎで盗み聞きするなんざ不可能なはずだ!?その時に聞こえるほど近くにいたとしたら、あの子供達が一緒にいた事もわかるはずだしな?いったいどういうカラクリなのかね?」
俺達はまたしてもお互いの顔を見合わせた。
アーケインさんは顎に手を置いて首を傾げて俺達を見ていた。
「それって、敵さんの通信も聞こえるんか?」
(会話の誘導か…?)
「だから~本当にたまたましか聞こえないんだってば~!」
デッドはアーケインさんの策に見事にはまって?口を開いてしまった。
「たまたまでも、ごく稀にでも、とにかく聞こえはするわけだ?」
アーケインさんは目をギラギラさせながらデッドに向かって聞きはじめた。
(馬鹿デッドめ…(汗))
俺とサトコさんは、こそっと下を向いてその場から離れられるものなら離れたかった。
「ボウズが聞いてるのか?」
「えっ?僕はお坊さんなんかじゃないよ~?」
「あ、いや、だから君がだな…」
「だから?僕には法力とかもないし~お払いもできないし~ご先祖の声とかも聞こえたりしないよ~?」
(お払いは神主さんの仕事じゃ無かったか…?(汗)いやどうでもいいけどさ…)
「いや、そういう事を聞いているんじゃなくてだな!君は無線が聞こえる能力でも持っているとか、それが可能な機械を何処かに隠してるとか、そういうのを聞いてるんだが…」
「どれが無線でどれが無線じゃないとか僕にはわからないよ~?それに僕が直接聞いてるわけでもないしさ~?」
「あ~もうわけがわかんようになってきたっ!」
アーケインさんは頭をクシャクシャとして少しイライラしてる感じだ。
(なんとなく放っといても大丈夫そうな展開だよな?(汗))
「ま!そっちのほうは後でゆっくり検証するとしよう!で…」
(おい、おっさん…後でって何の事だよ…?(汗))
「俺は直ぐにおまえらと合流するわけにはいかないんで、とりあえずコレを渡しとく!」
(ちょっと、そこのおっさん?…合流ってなんだよ…?(汗))
そういうと無線機のようなモノをサトコさんに手渡した。
「これは?」
「俺とだけ繋がってる無線機だ!お互いの情報交換と助け合いのために連絡を取り合おう!lって事だな!それはもう一方のパーティにも渡してあるんだが…実は、おまえらを見つけたら知らせると言ってあるんだが…」
アーケインさんはそう言いながらも何だか遠慮してる様な妙な雰囲気だ。
「あなたは、あの子達に自分は忙しいから私達を探せないと言ったのよね?だったらあなたは私達を探してもいないし、見つけてもいない!それでいいのじゃなくて?」
「おいいおい、冷たいんだな…会ってやらねーのか?」
「私達は何かあっても、それぞれが自分の事だけで精いっぱいなのよ…とてもじゃないけど子供の引率もボディガードもできないの…あなた暇そうだからやってあげたら?」
「俺だって忙しいぞ!?」
サトコさんの言うのは最もだと思ったし、アーケインさんもそれはわかっていたんだろうと思う。

Dream Quest 本編87

24.jpg
サトコさんが逆にアーケインさんに尋ねた。
「それで彼らは一体何者なの?情報交換という事だったわよね?」
「う…まぁそうだな…奴らは現実世界では超古代文明の生き残りだか生まれ変わりだか知らんが、そいつの復活を願うという感じの言わばカルト集団みたいなものだった。その時はNA-ネオアトランティスとか名乗ってたようだが表向きの名称に特に意味は無いとかいう噂だな…特に信者を募ってどうの~というのはないし、関連会社では遺伝子関係を取り扱っていて優秀な遺伝子の保管と売買をしてたようだし、人以外のものなども扱っていたりで、こういう会社は今では珍しいものでもないからな…ただ人間の同じ部分ばかりの廃棄物が大量に見つかったりなど殺人を疑うようなものが度々出ては来るものの、それらの遺伝子を調べても該当者なしで犯罪に該当するものは見つからなかったのさ。決して多くは無いものの度々起こる不可解な事件や犯罪、誘拐などにも関与している可能性があったんだが結局は何の手掛かりも無いままだ…古代計画という遺伝子操作で超人的な人間を作ってるとか大量のクローンを制作しているなどの噂だけは数多くあるものの全ては噂の域を出ないままで、その会社自体が今はもうない。
その後シベリアに人類資源研究所という会社が設立され、そこでもかなり怪しい実験が行われているという情報があるんだが、とにかく部外者以外は絶対に立ち入れないという厳重な警備が徹底された場所らしいんだ…そこには海外から購入されたコールドスリープ用の機器が数台搬入されたと言う事だが、社がそれに関しては意欲的に公開しててな…なんでも特定の植物などの保存に適してるとかいう話だが、購入されたのは人が入るカプセルタイプらしいからな…まぁ、言い訳がうまいというか言い訳が出来る範囲でしかボロを出さないと言うのか、かなり巧妙な手口が得意らしいな…
後は何故か夢の中の古代の碑文なるものの内容に関する情報を集めていたというのもわかっている。それだけなら元々カルトな連中だし非常に怪しくて不可解な奴らと言うだけに過ぎないのだが、同じ頃に不穏な動きを見せている軍関係者や兵器売買などをやっていた裏世界の連中が兵器そのものの購入量を大幅に減らし何か別のものを取引しているなど世界規模で変化が見えてはじめてな、何故かそれらに共通するのは夢とか言うものだったってわけさ…最初聞いた時は何の冗談かと思ったんだがね…(苦笑)とりあえず軍関係者や武器商人などが、ここで何をやろうとしてるのかってのは、まだわかりやすい奴らだったんだか…相変わらずあの不気味な連中だけは何がしたいのだかさっぱりわからんままというわけさ。ただ現実と違って奴らはここでは邪魔する者には容赦ないと言う面も見せているし、軍関係者が秘密裏に用意してた兵士たち数百人をを一瞬で惨殺したという事も言われている、まぁ兵士と言っても君達の連れてるヒューマノイドやアンドロイドと同じような作りの兵ばかりなんだがね…今のところ連中らはお互いの存在が邪魔で潰し合いのような事をしているようなんだが襲われた連中の話では奴らは自分達の聖地を汚すな出て行けみたいな事を言ってらしいぞ…ま!元々そういう集団だったんだから特に驚く程でもない事なんだよな…っと、ざっとこんなもんだ、ちょいしゃべりすぎたか!」
アーケインさんは、苦笑いを浮かべながら頭をかいていた。
「彼らがこの世界を自分達の聖地だと考えてるって事は、ここに故意に来ている人は全て聖地を汚す敵だと思っているとしても不思議じゃないって事ね…」
「そうだろうな…そのうち裏の人間も民間人も関係なく無差別に追いだし攻撃をはじめるかもしれん、ま!今のところ一般人には関わらないようにしてるみたいで何かして事が表沙汰にでもなったら自分達の存在が知られることにもなるし、そうなると色々と動きにくくなるからではないかと考えているがね…しかしおまえら、こんな突拍子もない話を聞いて驚きもしねーんだな?」

Dream Quest 本編86

「おいおい、消されるって…まだ信用されてないんか?俺達が動き出した事なら敵も既に知ってる事だ、おまえらに今話した事程度の内容なんかバラされても口封じに消そうなんて物騒な真似はしねーぞ?」
サトコさんはキツイ目でアーケインとかいう人を睨んで言った。
「私達が秘密に動いてるはずの組織の名称を知っていたり、そのメンバーと面識があると知れたら敵の方に消されるんじゃなくて?」
「あ~そうだったな…すまんすまん、そういう可能性はあるから、とにかく他言はしないでくれよ?で、一応俺の事は正直に言ったつもりなので、ちょっと質問させてもらってもいいか?」
「質問するのは自由でしょ?答えるかどうかもね?」
「うひゃー厳しいお譲ちゃんだな…唐突に聞くが…おまえら怪しい奴見なかったか?」
「僕なんかこのメンバー以外の人間は全員怪しく見えてるよ~」
「うん…怪しい奴ならすぐ目の前にもいるしな…」
俺とデッドはアーケインさんをじっと見ながら答えた。
「ちょっちょっと待ておまえら…とりあえず俺は除外してくれ…それと質問を少し変える…例えば…不思議そうな奴とか雰囲気が普通じゃない奴とかだな…」
「僕はサトコだけに丁寧にしゃべるタツヤが不思議だと思ったよ~?」
「俺だって…ふわふわした感じで何考えてるのかよくわからんデッドの方がよほど不思議だと思うけどな!?」
「ちょっちょっと待ておまえら…とりあえず内輪な話も除外してくれ…えーっと仕方ない…具体的に言うしかないか…赤い髪に赤い服の少女とか青い髪に青い服の少年とか金髪で服が黄色い男だとか見かけた事はないか?」
「ピンクの女の子と緑の男の人とかはいないの~?」
デッドは、またかなり的外れの疑問を抱いたようだったが、それについてアーケインさんはデッドに向かって真剣に聞き返していた。
「ピンクと緑を見た事あるのかっ!?どこで?どんな奴だった?何していた?」
何となく俺はデッドが次に的外れな長い説明をしそうな気がしたので、とりあえず釘をさしておいた。(つもりだ)
「デッド…世界の悪党にゴレンジャーはいないと思うぞ…(汗)」
「え~なに?…違うの~?ちょっと残念だなぁ~」
「なんだ?見たんじゃねーのか?何の事か知らんが…おまえらぁぁ!俺はこれでも真剣に聞いてるんだがなぁ??!!!」
アーケインさんは少しイラついてるようだった。
俺はアーケインさんの質問の意味はデッドよりは理解していたはずだが、なんとなくデッドに話の調子を合わせて適当にやりすごせたらいいとさえ思っていた。
「僕も真剣に話してるよ~?」
デッドがふざけているわけではないのは確かなのだが、そのズレが何なのかいまいちよくわからない所が不思議なのである。
その時サトコさんは少し顔色を変えて下を向いてかすれた声で小さく囁いた。
「青い少年…」
「おや…意外にもお譲ちゃんの知り合いだったかい?」
アーケインさんは少しニヤけて嫌味な言い方でサトコさんに聞いた。
「知り合いじゃないわ」
そう言ってアーケインさんを怖い顔で睨むサトコさんは俺が見ても怖かった。
「怖えーな…冗談だって…で?知ってるんだよな?」
アーケインさんがそう言うと、サトコさんは目をそらすように斜めを向いた。
「…。」
「さっきまで威勢が良かったのに今度はだんまりかい?」
「…あなたに有意義な情報など特に無いわ」
「奴は何をしてた?」
「何を?さぁ…悪いけどそこの部分は見てないわ…私は襲われて自分のヒューマノイドを殺されて私は目を覚ました…それだけよ…」
「何だとっ!?今まで一般人で襲われた奴など一人もいねぇぞ!何故襲われたんだ!?」
アーケインさんはサトコさんの両肩を掴んで激しく聞いてきた。
「何故襲われたのか知りたいのはこちらの方だわ!私が一般人に見えなかったのかしらね…?」
サトコさんは、肩を左右に振って手を払いのけるような仕草をしながら怒ったように大きな声で言った。
「奴は何か言ってなかったのか?」
「さぁ…意味の無い言葉しか聞いた記憶が無いような気がするけど…実は余り覚えてないの…」
「意味のない言葉って…どんなものだ?」
「あほ、ばか、まぬけ、しね…そんな感じの言葉よ…言い方はもう少し酷いものだったように思うわ…ただ彼は明らかに人であったと思うのだけれど何故か魔法のような攻撃をしてきたという事だけははっきり覚えてる、彼はそんなものを発生させられるような機器類は一切持っていなかった…はずだったから」
「なるほど…魔法ねぇ…」
アーケインさんは顎に手を当てて感心するように呟いた。

Dream Quest 本編85

「向こうさん達と違って、こっちは随分たくましいパーティなんだな!ま!答えられる質問には答えるが、こっちの質問にも答えてもらえるよな?お互い情報交換といこうや!?」
「私達はあなたが何者か知らないけど、あなたは私達の事を知ってる風な口ぶりね?お互いに情報交換するならば、相手を知ってからじゃないと無理じゃないかしら?」
「だから~俺はさっき自己紹介しただろう!それに俺はおまえらの事など何も知らんぞ!?後おまえらの認識を一部訂正すると、おまえらを探してるのは厳密には俺じゃ無い!俺はおまえらを見なかったかと聞かれただけだ!」
「誰が私達を探していると言うの?」
「えっと…アテナちゃんとダーク君だったかな?後はそれぞれが連れてる女性?2名の4人組だったな」
「アテナさんとダーク君が組んで一緒に行動を?…そして私達を探している?…一体どうなってるのかしら…」
「一緒に連れてって欲しいんじゃないの~?」
「デッドもそうだったしな?」
「僕の場合は運命の巡りあわせだったんだよ~っ!」
相手は子供だと言っても、ほんの昨日まで死ぬ気で?戦ってた敵みたいな奴だったし、そいつに襲われた少女が今はそいつと一緒に行動してるってのは何がどうなってるのかさっぱりわからなかった。
ましてその二人が一緒になって俺達を探しまわってるとか謎だらけである。
「言っとくが俺はあいつらが探してる理由なんざ何も聞いてねーからな?」
「それで、ものすごい機関のエージェントであるあなたが、そんな一般人の子供の探し人を、本来の仕事より優先させてわざわざ探してあげたというわけ?ちょっとご親切すぎるんじゃなくて?それともよほど暇な仕事なのかしら?」
「うひゃ~お譲ちゃん結構痛いところを突いてくるな~ま!あいつらには俺は探してやる暇など無いと言ったんだが、個人的に気になったというか、ま!こっちの探してる情報をおまえらが持ってるかも知れんから少し話を聞いてみたいって思っただけだ!ま!これも仕事のうちだ!はっはっは」
「私達も単なる一般人よ?たいした情報なんて何も持ってないわよ?それにあなたが正義の方の人間だと言う証拠も保証もなく、もし正義の方に属している人であっても私達の敵である可能性が残ったままでは、あまり余計な事は言いたくないわね?」
「お譲ちゃん結構頭が回るんだな?でも何故たいした事など何も知らない一般人が、そこまで“敵”に対して敏感になり注意を払えるんだ?」
男は目だけはギラッと輝かせて、そして自信に満ちた笑みを浮かべながらサトコさんに尋ねた。
「慎重で疑い深い性格なだけよ?今でもあなたのような人に絡まれているし…それが原因で何か余計な事に巻き込まれるかもしれないでしょ?」
「ほぅ…核心を突いたつもりだったが、少しも取り乱したりうろたえたりしないんだな(苦笑)でも一般人が敵なんて言い方をしたのは気になる所だし余計な事に巻きこまれた事でもあるのかい?」
サトコさんは少し笑っているような表情で続けた。
「あなたが会ったダーク君、彼は私達の敵としてつい最近戦ったわ…その時に私達は彼の連れてたガイノイド1体を完全に破壊してしまったからね…現在は恨まれてるかもしれないし今でも敵かもしれないという疑問を残したままよ?あなた達は仕事柄、敵とか味方とかを明確にしたがったり、その言葉に敏感だったりするのでしょうけど、一般人だって個人的な理由で敵や味方を認識するし、それが他愛も無い喧嘩がきっかけであったとしても不思議じゃないでしょ?」
「なるほどね…向こうさんは敵だったのか…そんな風には思えんかったな~俺もまだまだだな!俺は夢界共同連合軍FSBのメンバーでアーケインという者だ!何をしてるのか簡単に言えば現実世界で要マークだった人物や組織が最近やけに大人しいと思っていたら、どうもこちらに来て何か良くない事をやろうとしているらしいというので、現実世界の幾つかの国のその筋の者から成る急遽結成された少数精鋭の新しい組織だ。どちらの世界であろうと口外しないでくれよ?これでいちおう信用してもらえるか?」
「わかったわ…タツヤ君デッド君、どこでも誰にも言ったらだめよ?どこかでペラペラしゃべったりしたら消されるわよ」
「うん…」(本当に凄いエージェントさんだったとは…)
「わかったよ~」

Dream Quest 本編84

「デッドが、ひとっ飛び行ってアイツがいるかどうか探して来る!そしてもし居たらドラゴンにくわえさせてでもここに連れて来るってのはどうだ?」
「えええ~そんな事したら次は誘拐犯とかで指名手配にされるんじゃない~?僕嫌だよ~」
「じゃあ、さっき聞こえてた通信元に行ってどんな奴か見て来るってのは?」
「えええ~なんで僕ばかり危険な事をしなきゃいけないのさ~?」
「デッドにしか出来ない事じゃないか?俺に羽でもあれば行ってくるけどな!」
「羽を強くイメージして念じれば生えて来るんじゃないかな~?」
「そういうのも出来るのかな?」
「よくわからないけど今度練習してみたらいいんじゃ…っていうか夢なんだからさ~羽なんかなくてもぴゅーって空飛べるんじゃないのかな~?」
「そう言われたら、そんな気がして来るな…(汗)」
俺とデッドはアレコレと、どうでもいいような話していた。
サトコさんは斜め下をじっと見たままブツブツと何かを考えているようだった。
「私達を4人一組のグループとみなして探してた…このメンバーでの言動で誰かに目を付けられる事があったとしたら…ブツブツブツ」
その時蒼が一瞬ピクっとした。
「蒼、どうした?」
「今、人が居たが直ぐ消えた…」
「えっ?人間だったの?」
サトコさんが顔を上げた。
「出る所間違えたので直ぐに帰っちゃったとか~?」
「俺達を探しに来た奴とか…?」
その時、俺達の直ぐ目の前に忽然と人が現れたのと蒼が立ち上がり俺の前に来たのは同時ぐらいだった。
「やぁ!ピクニックかい?」
大きな外人男は手を顔の横あたりまで上げてニッコリ笑っていた。
俺達は1歩ほど後退し少し体勢を低くして構えた。
心臓の音だけが聞こえて来るぐらい静かになり気持ちは張りつめて緊張していた。
蒼は一振りで男に届くぐらいの位置で刀を構えていた。
「そんなに警戒しなくても、なにもしやしねーって!」
「いきなり現れて警戒するなというのは矛盾してるが?オマエ何者だ?」
「俺か?俺はそうだな~悪の陰謀を阻止する正義の機関のエージェント!といった所だ!はっはっは」
俺達は一瞬耳を疑って目は点になっていたのではないかと思う…。
映画などでは良く聞くセリフだか、まさか自分がこんな場所で聞くとになるとは、それこそ夢にも思って無かったからだ。
「外人にも中2なノリの人っているんだね~(ボソ)」
「日本人より外人の方が羞恥心とか世間体とか細かい事を気にしない人も多いらしいし、なりきり度では日本のオタクより半端無くてスゴイのかもね?…(ボソ)」
「魔王とか悪の組織のエージェントを名乗らない分マシだけどな(ボソ)」
「おまえら…全然信用してねーだろ?」
大きな外人男は背中を丸めて頭に手を当てていた。
「タツヤ!気を抜くな!コイツ…ケタ違いの装備してやがる…」
「へぇ…そこのヒューマノイドはさっきのお嬢ちゃんより優秀なんだな!?でもそれなら抵抗しても無駄なのも分かってるんだろ?」
大きな外人は蒼を見てニヤリと笑った。
(コイツ…蒼をヒューマノイドとか言ってたな…さっきのって誰の事だ…?)
「何をする気だ?」
「だから、何もしねーといってるだろう?あ、お話はしたいと思ってるけどな?」
蒼は刀を消して構えを解いてただ立って怖い目で男を睨んでいた。
(蒼は信用したのか?それともかなわないからやめたのか…?)
「本当に話だけなの?」
「ん?お譲ちゃん…サイボーグなのか?初めて見る固体だな…ま!ここではそんなのもアリか…まぁ俺は話だけのつもりで来たんだけどよ?」
(コイツ…サトコさんの身体の作りもわかるのかっ!?)
「この人の声どっかで聞いたような…あーーっ!この人だよ!さっき無線でしゃべってたの!」
「デッド馬鹿!余計な事はしゃべるな!」
俺は声を上げてデッドに怒鳴った。
「ん?無線…なんだ?おまえらひょっとして俺の通信を盗聴でもしてたんか?」
その時サトコさんが怖い顔をしてズイっと前に出て話を始めた。
「それはたまたま聞こえただけよ!そもそもそちらが私達を探していたのではないのかしら?でも私達にはあなたのような人に探されるような身に覚えが無いの!なので是非ともその理由をお聞かせ願いたいわ」

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