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Dream Quest 本編7

そこにはデザインの一部のようだが光る個所が3つに模様のようなボタンらしき部分が幾つかあり内側は迷路のように細かい配線板状になっているが、見た目は単なる趣味の悪い安い金属製のアクセサリーのようである。
実験用具が拷問用具かのようなタコヘルメットも酷かったが、そこから一転して子供のヒーロー変身オモチャのようなものを見せられても、どんな反応すればいいのやらで俺はきっと呆れたように馬鹿馬鹿しいモノを見る目つきになっていただろうと思う。
「勿論、さっきのアレからいきなりコレになったわけではないですよ?そしてコレでも、何でもできる最近の携帯や超小型PCなんかより意外と高性能な代物なんですよ」
そう言って、店主はクスクスと笑って見せた。
(それはそれは…なんとも高価そうだ…)
俺はとっさに、変なおもちゃを高額で買わされる!という気がして多少緊張しつつも、反発的に強気になって両手を腹の腕で組むように握りしめながら、キッと店主を睨みつけた。
店主は、意外そうなキョトンとした顔をして俺を見て一瞬考えた後で、何かを理解したように笑い「ごめんごねん、忘れてたよ」と、一人納得した後、一瞬立ち上がろうとしたが、また座りなおして、右の奥に向かって少し大きな声を上げて誰かを呼んだようだった。
「マヤ!」
おれは、一瞬ビクッとして身構えて、声のした方を振り向いてじっと見ていた。
(うっ…どんな強面の用心棒が出てこようが、どんな威厳のある姐さんが出てこようがひるまないぞ、何でも出てきやがれコンチクショー)
「なぁに?何か御用があるの?」(小さい子供のような声?)
そこにテクテクと現れたのは、黒髪に黒い目にフワフワの黒いドレスに身を包んだ動いている人形とでもいうのか、それとも何かのコスプレ少女なのか、ただ今まで見た事も無いような綺麗な少女だった。
「なっ…?」
俺は、驚きとこの世のものでは無い者をみたような恐怖に似たような感覚で、思わず小さな声を発していた。
(歳は…小学生か?いや中学生ぐらいなんだろうか?こんな子がこんなところにいると目立つし話題になって、それ趣味に奴らの溜まり場になるんじゃないのか?外でも散歩しようものなら、あっという間に誘拐でもされそうだ…いや、目立ち過ぎて、かえって手出しできないか?というより、この少女がこの店で働かされてるのだとしたら既に、どこかから誘拐されてきたとか?)
俺の脳は、今までの展開とは全く別の事をアレコレと考えはじめて、もはや止まらなくなっていた。
「マヤ、お客様にお茶の用意をしてもらえるかな?」
そういうと、店主はにこやかな顔でこちらを見て申し訳なさそうに言った。
「いやぁ、お茶の1つも出さずにすいませんでしたね、考えてみればもう昼食の時間も過ぎているし…といっても、直ぐに食事の用意するのは無理ですが、たぶんお茶なら何とかなると思いますので…」
(なんとかなる?変な言い方をするんだな…?)
「実は接客と言うのは得意ではなくて、そういうのに気が回らなくて…」
そう言いながら、本当に申し訳なさそうな顔をしていた。
「えっ?いえ別にお構いなく…」
(別にお茶が出ないとか腹が空いたとかで厳しい顔していたわけではないのだが…)
その間、少女は黒い大きな瞳で俺の事を穴が開く程見つめていて微動だにしないのが、はっきり言って怖かった。
俺は突き刺さるような視線を感じながらも、なんとなく少女と目を合わせられずにいた。
(な、なんで、そんなに見てるんだ…?(汗))
少女は、テクテクと俺の隣まで歩いて来て、次の瞬間に両手で俺の頬を挟み、首がグキッと音を立てそうなほどの勢いで俺の顔を自分の方に無理やり向けさせたのだった。
「お客様、お飲み物は何がおよろしいのかしら?」
さほど力を入れて踏ん張っていたわけではないが、それでも少女の力は意外と強く俺の顔を向かい合わせに淡々としゃべりかける少女は、笑うわけでも怒るわけでもなく感情が無いかのように無表情でそれもまた不気味だった。
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