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Dream Quest 本編部外 戦争の章1

アメリカ某所
古めかしく大きな建物が荒野の奥に建てられていた。
軍事関係の古い研究施設の1つのようであるが、ここでの研究内容が公にされる事は無く、古い時代には極秘の研究が行われていたという噂があったものの現在では既に使用されていない壊れた施設だと噂されるほど忘れ去られた場所である。
建物内
位の高い軍人のような身なりの男が足早に廊下を歩いている。
カツカツカツカツ
とある大きなドアの前で止まった
ドンドンドン!
「失礼する」
男はドアを開けて部屋に入るなり、おもむろに大声で怒鳴った。
「あれは、いったいどう言う事だ!」
部屋には、これまた地位も位も高そうで、なおかつ偉そうな男が大きな窓から外を眺めていた。
歳の頃なら50は過ぎているだろうか、立派な口髭を生やし、貫禄と言うよりはメタボな体型の男である。
「何を大声を出しているのかね?」
「あんたに渡した囚人が全員死んだ!どういう事か説明してもらおう!」
私に渡した?おかしなことを言う…私が貰ったのは囚人のリストという紙きれ1枚だけだったのではなかったかな?
それに私は囚人に会って触れるどころか刑務所にすら…いやその国にすら行った事も無いというのに…まるで私が囚人を殺したとでも言いたそうに聞こえて来るのだが…聞き違いだろうかね?」
「あんたは極秘事項の人体実験用に他国の囚人のリストを渡せと言った!
他国の囚人リスト程度なら手に入れるのは容易いが、その後に実験許可の申請をした事実もなければ誰かが入国した記録すら無い!だが、そのすぐ後にあの囚人達は全員死んだ!
あんたが何かしたのは間違いないのだ!
あんたが直接動かなくても、あんたの命令で裏で動く奴はいくらでもいるだろう!?
何をした?ドーピングか?麻薬か?毒ガスか?細菌兵器か?」
「囚人はしかるべく機関で解剖され検死の結果は君も見たのであろう?」
「それで納得できてたら、ここには来ていない!
極秘任務だかなんだか知らんが、この先何も知らされずに他国の囚人の情報を集めさせられるのは納得いかない!しかも囚人だからと言って何をされてもいいというはずもない!なぜ殺さねばならないのかとか多少の説明ぐらいはして頂きたい!」
「おかしなことを言う…どのみち死刑か無期懲役になる奴らだったのだから、そいつらが少しばかり早く死んだ所で何の問題があるというのかね?まぁそれでもさすがに自国の囚人を使う訳にはいかんのだよ…私の目の届く場所では常に何事も無く平穏でなければならないのだからね。」
偉そうな男は、何かを思い出すようにニヤっと笑っている。
「いいかね?君の許可や納得や同意なんてものは必要ないのだよ?それが国家命令というものであろう?
それでも…囚人がまとめて死ぬと多少は問題にはなるか…次は国も年齢も性別もバラバラの一般人のリストを頼むとするかね…心配しなくても、こうして話してる間に世界中では何人もひとが死んでおるのだし、その人物同士に何の繋がりも無ければ問題にもなるまい」
「俺や他人々の人権までをも、ないがしろにするのかっ?一般人だど?人の命を何だと思ってるんだ!あんたは狂ってる!」
「何を今更言っておるのだ?君が立派な地位を得て立派な服を着て高価な勲章をぶら下げて今ここに立っていられるのは、どうしてだか忘れてしまったのかね?
君だって、戦争で沢山の罪に無い人を殺したのではないのかね?何が違うというのだ?」
「それは…」
「やれやれ…アレは君のように頭も口も軽そうな連中への警告でもあるのだよ?
君がそれ以上喚き散らすと君や家族があの囚人のようになるかもしれないという…ね?
そんな事もわからなかったのかね?」
「それは…脅迫というわけか?」
「私は、いちいち言ってやらなければ分からんような馬鹿な屑に用は無いのだがね?
脅迫?私がそんな親切な事をしてやる値打ちが君にあるとでも思っているのかね?」
「とにかく俺は、もうあんたの下で訳の分からない血なまぐさい事をさせられるのは我慢ならない!明日にでも本局に申し出て配属変更を申し出る!それで私のして来た事への罪を問われるのならそれも受ける覚悟でだ!それで地位や財産の全てを失うならそれでもいい!」
「ちょっとは落ちつきたまえよ!これは私の私事ではなく国家命令なのだよ?何も知らない君の戯言に取り合ってくれる者などいないだろうし、そんなことしたら本当に君や家族がどうなるか…」
「構わん!俺だって多くの戦いを体験してきたプロの軍人だ!そう簡単にあんたに殺されてやる気は無いからな!失礼する!」
そう言うと男は乱暴にドアを開けて出て行った。
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