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Dream Quest 本編79

「そんなすごいものだったんだ…」
「うん、本当に凄いね~蒼ってさ~ひょっとして子供の時に何処かの特殊な施設に入れられて戦闘訓練やら超能力訓練とかさせられたりしたのかな?その耳とかは実は改造手術だったり?」
そんな事を言いながらデッドは蒼の耳を引っ張っていた。
「おい…コイツは何を言ってる?いや…何をやっていると聞くべきか?」
「いや~付け耳かな~とか思っただけだよ~?それって本物?」
蒼は物凄い顔でデッドを睨みながら(おそらく)真面目に言い返していた。
「オマエの耳は取り外しが可能なのか?」
「え~僕の耳はたぶん外れたりしないと思うよ~?試した事ないけどさ~」
(デッドは何言ってるんだ?そう言えば前に人とそうでない者の区別が出来ないと言ってたが…ひょっとして蒼の事をずっと人だと思ってたのか?しかし…この二人も案外いいコンビになるかも知れないよな…(汗))
「おい!人は耳が取り外せる人種でもいるのか?」
「そんなのいないよ…(汗)」(俺にも聞くのかよ…(汗))
「外れないらしいぞ?」
「僕たぶん知ってたよ?」
「知ってたんなら、わざわざ俺様の耳を引っ張るなよ!」
「え~っ…これってそういう話だったっけ~?」
「俺様の耳が外れるかどうかで引っ張ったのはオマエだと思ったが?」
「あ…うん、耳引っ張ってごめんね~?」
サトコさんは、デッドと蒼のやりとりを楽しそうに見ていた。
蒼とデッドの他愛も無くズレた話を聞いていたら、少し離れた場所からバサバサという羽音が聞こえた。
(あのドラゴン本当にデッドの居る所に来るんだな…飛んで来たんだろうか?ここって、さっきいた場所からどのぐらい離れてるんだろうな?)
デッドはドラゴンの所に行き、何故だか耳?を引っ張っていた(汗)
俺はサトコさんの近くに行き周りの景色を見渡していた。
「なんか…ずいぶん殺風景な場所ですね…?」
「まぁそうかな…でも魔物の巣窟のど真ん中に出たりしたら困るから何も無いぐらいの場所が丁度いいのよ?」
「まぁそうかも…少なくとも今日はもう戦闘は遠慮したいかな」
「これからは、この景色のように何もない日もあるかも知れないから今日が懐かしくなる事もあるかも知れないよ?」
俺はチラッと蒼とデッドに目をやり少し笑いながら答えた。
「何も無い日は無いような気がするな…とりあえず誰かがいれば…」
「なるほど…そうかもね…」
そう言いながらサトコさんも二人を見ていた。
「よしっ!次の集合場所はここにしましょう!」
「えっ?今後の話をするのでは?」
「そう思ってたんだけど…ごめん…ちょっと限界みたい…」
そう言いながらサトコさんは俺にもたれかかるように倒れた。
(えっ?何が起こったんだ…?)
「蒼っ!サトコさんが!」
蒼は無言で走り寄ってきた。
デッドも走ってきた。
「サトコどうしちゃったの?」
「本体の眠りが深くなっただけだ、特に心配はいらん」
「そうなんだ…」
「それならいいけど…
ああ、デッド!?サトコさんが次もここに集合って言ってたよ…だから今日は解散かな」
「そうか~みんなも寝るんだよね~じゃあね~おやすみなさい」
「またな!」
デッドは、特に深く考えずに行ってくれたようだ。
「ふぅ…デッドは素直に帰ってくれたな」
俺は自分が疑問に思っている事を聞きたかったので、デッドが同じ疑問を抱かずに帰ってくれた事にホッとしていた。
「蒼…俺には難しい事はわからないが、普通じゃないぐらいはわかる…サトコさんの体はなぜ消えずにここにあるんだ?」
「中身はちゃんと消えてる…そこにあるのは抜け殻みたいなものだ」
「これは消えないものなのか?」
「いや…同調が不完全なために中身だけ抜けて身体が残ってしまうだけだ。
最初の日の話はタツヤも聞いてただろ?」
「えっ?あの時の?じゃあ、いつもって事なのか!?それって問題は無いのか?」
「さぁな?俺様にはそっち側が無いし、人とガイドのハーフ体に関する前例なども無いのでソイツがどんな状態なのかは全くわからん」
「「同調とかって難しいのかな…本体に悪影響とか無いのかな?」
「どうしても気になるなら本人に聞けばいいだろ?」
「そうだな…でも、この身体…俺達が寝た後どうなるんだ?」
「心配しなくても俺様がいつも回収している」
「そうだったんだ…」
俺はなんとなく嬉しくなって蒼を抱きしめてやりたいような気分だったが、それはやめておいた(汗)
自分の知らなかった事を知り、知らなかった部分がわかり、それがわかったときに…ああよかったと思えるのを、なんだかとても嬉しく思えていた。
まだまだ知らない事だらけで、わからない事だらけだけど、それを探すのも悪くないと思えた。
そして俺は今日、自分にもわからなかった自分を1つ知る事が出来た気がする…
俺は…何があっても一人で逃げだすような事は絶対に無いだろうって。
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