スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Dream Quest 本編78

「ちょっと待て…」
「蒼、まだ何かあるのか?」
「戻ってきたぞ」
「えっ?何が?」
「そこ」
蒼は腕組したまま前を向いていた。
俺は蒼の視線の方に振り返ってみた。
そこには消えた少女がそのままの場所に再出現していて辺りをキョロキョロと見渡していた。
丁度向こうもコチラが見えた所のようだった。
「あ!」
誰もが目を合わせて小さい声を上げた。
「大丈夫だった?」
「あ、はい、びっくりして飛び起きてしまいましたけど、どうなったんだろうと思うと気になって目が冴えてきてしまって…頑張ってまた寝るほうが大変でした」
そう言って少女は笑った。
「あなたの痛い思いは彼にもちゃんと伝わったと思うわよ?」
そういうサトコさんに俺とデッドも無言でうんうんとうなずいていた。
「そっかぁ…」
そう言うと少女はその場に、へなっと座りこんでしまった。
「あれれ…なんだろ…?」
「安心したから本気で眠くなったのよ…」
そういってサトコさんは優しく笑った。
俺達を押しのけるように少女のガイドが割り込んできて座っている少女に無言で抱きついた。
「ガイドに、この前みたいに眠りたいと告げてあげて」
サトコさんがそう言うと少女はガイドの耳元で何かを囁いていた。
「了解しました、アテナ様」
二人は以前のように静かに消えていった。
(本当に無愛想なガイドだよな…どのガイドもあんな感じなのかな…?
しかし口数が極端に少なくて丁寧で何かあると抱きしめてくる蒼…いかん…やなもの想像しちまった…変な妄想はやめようぜ…俺)
「で、どこに行くんだ?」
蒼がいきなり、さっきの続きを言いだした。(らしい)
周りが少女が無事でよかったという余韻に浸っていそうな時に変な妄想をするのも考えものだが、いつも…いきなり前置きなく結論部分を言う蒼もかなり変わってると今更ながら気がついた。
「え?ああ、どこでもいいわよね?」
「俺は何処でもいいですよ」
「僕も一緒に行けるのかな?」
「うん…?そう言えばデッド君達って、どうやってドラゴン君と会ったり移動したりしているの?」
「えっ?僕がいれば必ず近くにいるし移動は乗ってかな?」
「かな?」
「そんな事深く考えた事無いし~よく考えてみたら何処でもいつも居るし~何処に行くにも猛スピードで移動したなんて事は無いから~ひょっとしたら瞬間移動とかやってたのかな?とか改めて思えてきたって感じ?」
「まぁデッド君だけ移動しても大丈夫そうよね?」
「余り近くだと外でうろついてるモニターと会う可能性もあるから敷地エリア2つ分ぐらい外でいいか?」
「うん、よろしくお願いね。二人ともこっちに来てね」
(何も無い空間にも扉って出せるのかな…ひょっとして3人で蒼に抱きついたりしないといけないとかは無いよな?(汗))
俺とデッドが蒼の方に近寄ってゆき、4人で井戸端会議でもできそうな感じまで集まった時、いきなり地面が青白く光り、その光に包まれたかと思った次の瞬間には目の前の景色が変わっていた。
(い、今のはなんだ?なんか地面に模様みたいなのが出てきて光ってて…あれってよくある?魔法陣とかいうやつか?って…)
「蒼-っ!行くなら行くと一言ぐらい言ってからやれよっ!」
「ソイツが行くから来いと言ってただろう?」
「あ…タツヤ君ワープ移動初めてだったんだね…アレは円錐形の移動ルームを作るものだから出来るだけ異物を取り込まないように迅速にやらなくてはいけないし、時間はほんの一瞬だけど場の維持にかなり集中しないといけなくてね…蒼君はあっさりやってるように見えたかもだけど人数が増えたらそれだけ負担も大きくて物凄く繊細で大変な事してたのよ…
だから蒼君にしゃべれというのは…ちょっと無理かな…」
サトコさんは申し訳なさそうに説明してくれた。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。