スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Dream Quest 本編75

しばらく進むと言い争うような声が聞こえてきた。
「こんな事はやめてください!それにあなた達は無関係じゃないですか!」
座りこんでいる少年を庇うように少女は両手を広げて目の前にいる3人の男女に向かって必死に訴えていた。
このモニター達の年齢は俺より少し上ぐらいなのだろうか…
何となくキツそうなOL風のお姉さんと、頭だけ良さそうなインテリ男、チャラチャラして軽率そうなお兄さんの3人だ…ガイドは彼らの少し後方にバラバラに立っていて見た限りでは、どれが誰のガイドなのかはわからない。
「無関係?違うわ…明日は我が身だったのよ?
それにコイツは、ちょっとお仕置きしないと駄目な子供なのよ?」
「人を襲うなんて事は駄目です、通報しますよ!」
「この子何言ってるんだ?これは襲ってるんじゃなく躾だよ?それに人と人の問題は自己責任だから会社だの規約だのは関係ないんだよ?そもそも話し合いで解決できるのなら何人も襲われたりもしてないだろうし相手は善悪の区別もできない子供だ…この子に必要なのは説教では無くお仕置きだよ?そんな事もわからないのかい?」
何となく頭が良さそうなインテリ男が色々と理屈をこねているようだ。
「あれ、君さ…前に襲われてた子じゃないの?あ~きっと忘れてるんだろうけどね…可哀そうにねぇ…自分を襲った奴を庇ってるなんて(笑)誰かこの可哀そうな子に自分がどれほどの馬鹿かって事を教えてやってくれよぉ?」
「え~この子も被害者なのぉ?それ忘れて襲った奴庇うとか、それマヌケすぎるわ(あはは)」
「私、忘れてなどいません!」
「え~っ?覚えてるのに庇ってるの?どんだけ正義のヒーローなのよ?…ウザッ」
「いやぁそれ言うならヒーローじゃなくてヒロインだろ~?この子のガイドってお姫様?いかにも世間知らず2名様って感じだし?王子様でも助けに来たのかい?(ぷぷ)」
軽そうなお兄さんとキツそうなお姉さんが聞くに堪えないような話をしていた。
「なに?お姫様ゴッコなわけ~?そゆうの他所でやってほしいわ…とにかくそこをどいてくれない?」
何となくキツそうなお姉さんが、そう言いながら少女の体を手で押しのけて少年の前に行った。
少女のガイドは少女の体に抱きつくように支えながら、お姉さんの方を睨んでいた。
「関係ないのは君の方でしょ?それとも本当に彼は君の王子様とか?」
軽そうなお兄さんが少女を上から見下ろすように少女に言った。
少女もガイドに抱きつくように歩み寄ってきたおにいさんを睨んでいた。
俺は、とにかくその場に掛け寄った。
「あなた達は何をしてるんです?」
俺は何食わぬ顔で通りすがりのように普通に話かけた。
サトコさんとデッドは俺からからり離れた後方で立ち止まっていた。
「おや?君見ない顔だね?新人さん?最近起こってたガイド襲撃事件は知ってるかい?」
少女に絡んでいた軽そうなお兄さんが俺の方に歩み寄って聞いてきた。
「一応知ってますよ?」
「いやね…そこのメガネの子供いるでしょ?その子がその一連の事件の犯人なのさ、だから、ちょっとばかりお説教とお仕置きをね!」
俺は地面に座り込んでいる少年の方を見た。
(服や頭に土が付いている…少しは痛めつけられたんだろうかな…)
その時、少年の近くに行っていた女性が汚い言葉で少年を罵りながら少年を蹴ろうとした。
「何も出来ないガキのくせに親の金でいい気になってんじゃないわよ!」
ドガッ!
ソレは少年に覆いかぶさるように割り込んできた少女の後頭部を直撃した。
そのまま倒れ込むような姿で少女は消えてしまった。
それを見た少女のガイドも消えてしまった。
(何が起こったんだ?)
その時、その場にいた男女3人がそれぞれに騒ぎ出した。
「おい!何やってんだよ!」
俺と話してたお兄さんが、お姉さんの方を向いて怒鳴った。
「知らないわよ!いきなり飛びこんできたんだもの!」
怒鳴られたお姉さんもヒステリックに言い返している。
「一体何したんですか…?僕は関係ないですからね!?」
そう言うとインテリ男は自分のガイドらしき人物の所に歩いて行った。
「なによっ!私のせいだって言うの!?」
お姉さんはインテリ男に向かって叫んでいる。
「おい!何処行く気だよ!いい獲物がいるって言ったのおまえじゃねーかよ!」
軽そうなお兄さんは歩き出したインテリ男に怒鳴った。
「あん?どうなったのかガイドに聞いてみるだけですよ?」
インテリ男はガイドと話を始めた。
「だいたい元はと言えば全部コイツのせいじゃないのよ!」
そう言うと、お姉さんは少年の髪の毛を掴んで引っ張った。
「いい加減にしたらどうですか!?」
俺は、いい加減コイツらの会話にイラついていた。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。