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Dream Quest 本編74

「あのっ、皆さん戦闘にも長けていらっしゃるし…なんか色々と詳しくご存じですよね…あの、私も皆さんと一緒に連れていってくれませんか!?」
「えっ、どこに?」
「どこって…皆さんの行くところに…」
「私達は、ここのパトロール隊でもなければ正義の味方でもないから、あの子がまた戻ってきて同じ事を繰り返したとしても、いちいち気にしてられないし…多少気にはなっても戦闘の無意味さは今日で痛いほど学んだので二度と戦わないんじゃないかしら?」
「それなら次は私が一人で戦います!」
「それは無理よ…アテナさん?あなた、あの子に襲われた復讐でもしたいの?」
「そんなんじゃないんです!まだ続ける気なら止めたいし出来れば改心してほしくて…」
「戦いで負かす!というだけではあの子は変えられない!それはもうわかったでしょ?
まぁ何万か何十万か知らないけど相当高価なおもちゃを壊してしまったんだから現実で親に叱られた揚句に新しいおもちゃも買って貰えず、あっさり改心?解決?するかもよ?」
「でも彼の事は関係なしにしても私強くなりたいんです…」
「1~2週間猛特訓したところで、あのポンコツに傷1つ付けられないわよ?」
「そんな…みなさんは、ちゃんと勝てたじゃないですかっ」
「戦闘の数値だけを考えたら到底勝てない相手だったし、もし次なんてものがあるとしたら彼は今日以上の強化を当然してくるでしょう?
ガイドも体験から学んで独自に進化するようにはなっているけれど、どんなに戦いばかりをさせた所で戦闘に特化したりはしないのよ?全ての価値が戦いの勝ち負けだけで決まるわけではないのだからね?
“戦い”や“勝つこと”だけに拘り過ぎたら、さっきの彼と同じになるだけよ?」
「別に戦いに拘ってるわけじゃ…」
「それに、これは私の個人的な私用でしかない事だけど、それなりに急いでもいるのよ?
全く別々の目的があって、なお且つ個人的な事情を優先させたい者同士が一緒に行動してたら、お互い周り道が多くなってその結果、目的に辿り着く事が出来なくなる事にもなり得るわ…私達が使える時間には限りがあるからね…」
「…。」
少女は下を向いて今にも泣きだしそうだった。
「ねぇ?なんか様子が変だよ?」
その時、俺達とは少し離れた場所でドラゴンと一緒にいたデッドが何かを聞いたようだった。
「どうした?」
俺はデッドに聞き返した。
サトコさん達は黙ってデッドの方を見た。
「さっきの…ダーク狂いサイダー君?なんかこの先で揉めてるみたいだね」
デッドは気のない言い方でサラっと答えた。
「また揉めてるのか…本当に懲りない奴だな(汗)」
俺は深く考えず何気なく思った事を言った。
「立場は逆転してるようだがな?」
「えっ?蒼?蒼にも聞こえてるの?」
「わりと近くだからな?」
「逆転してるって…?」
サトコさんが蒼に尋ねた。
「ガーディアンが今は不在だからじゃねーか?」
「モニターが人を襲ってるって事?」
「相手は外部の者だしな?」
「あの子も、これでちょっとは反省するかもね~?」
「どうなんだろうな」
俺とデッドは彼の事など全く気にかけない感じで話していた。
実際デッドの事はわからないが、少なくとも俺はあのガキが誰かからやり返される事やロボが居無くなった今だからこそ仕返しされたとしても不思議は無いと思っていたし制裁を受けるのが当然とまでは思ってないが、ある意味よくある事だぐらいにしか思っていなかったからだ。
「みなさん…おかしいです!何でそんな事ばかり言うんですか!」
傍で聞いていた少女がこっちを見ながら酷く怒り叫ぶように言った。
そして次の一瞬、独り言のように小さく呟くと、いきなり走り出した。
「行って止めないと…」
(えっ?いきなり何だ?)
俺とデッドは、いきなり怒られて?声も出ずに唖然とした感じで少女が走って行く姿を見ていた。
(俺なんか酷い事言ってたっけ?(汗))
「私達もいきましょう…」
サトコさんが少し情けなさそうな顔で言った。
「えっ?行くんですか?この辺りの場所の揉め事にはあまり関わらない方が…?」
「それはそうなんだだけど…彼の護衛?をぶっ壊しちゃったのは紛れも無く私達なので多少責任はあるかな~とね」
「あれは護衛というよりは危険な兵器だったと思うし…あれを壊されたのも、その後で一人の所を襲われるのも、自業自得?身から出た錆び?だと思うんですけどね?」
「まぁ…私もあの子に同情する気は無いけど、あの子との関わりで何が正義で何が悪だとか、そういうの全部抜きにして、要は今更知らん顔も出来ない程に関わってしまったかなと思えてね」
「関わってしまった…か」
俺は正直気分的にくたびれてたし、あの少年を助けに行く気には到底ならなかったが、彼のガーディアンとやらが健在ならば結果は違ったものになってたのは間違いないだろう。
何か悪い事をしたという責任を感じる必要があるのかどうかはわからないが、責任は俺達にもあるようには思えた。
「もう一人…行っちゃったしね~」
(あの少女か…(汗))
デッドは口調は軽いものの顔はニコリともしていなかった。
「とりあえず行ってみよう」
結局俺達は少女の後を追うように、その場所へと急いだ。
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