スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Dream Quest 本編71

俺が走り出して直ぐに近くの草がガサガサと揺れた。
(な、なにかいる?)
「あのっ、どちらにいかれるのですか?」
(なんだ…この子かよ…ホッ)
飛び出してきたのは、さっきの少女だった。
「えっと、アロマ~な花か草を至急探して来いって」
「私も一緒に行っていいですか?」
「ああ、助かるよ」
(この子、気になって近くまで戻ってきてたんだろうな…)
俺達は、とりあえず緑色した草や花らしいものがついてるものを適当に抜きまくっていた。
はっきり言って、この世界で香りなんてものを感じられるには高度な技術が必要らしい…
「ハーブとかってわかる?」
「う~ん、このあたりには無いみたいな…あっ、これ!一応ハーブですよ」
「それってヨモギとかいうやつでは?」
「はい、でもこれも一応ハーブなんですよ?食べられますしね」
「いい香りっていうより、なんか青汁臭そうだね(苦笑)」
「えっ?でもたつやさん?が今持ってるドクダミの方が臭いと思いますけど?(汗)」
「えーっ、そうなの??」
俺は手の中の可愛い花をパッパっと捨てて手の匂いを嗅いでみた。
(う~ん、やっぱり匂いはわからん…)
俺達はさっきの戦闘を知らないかのように、のんびり花摘みピクニック状態だった。
(今頃デッドがロボと戦ってるんだろうか?…俺が戻る頃には、すっかり終わってるかも…それって…どんな風に終わってるんだよ…?)
俺は背筋がゾクっとした。
「もう、戻ろう!」
俺は立ちあがって走り出していた。
(やっぱり、のんびり花なんか摘んでられない!)
俺達は周りの様子を見ながら、なんとか蒼とサトコさんのいる所まで到着した。
「蒼、これぐらいでいい?」
「それ適当に揉んでコイツの顔の周りに…」
「うん…向こうはどんな感じ?」
「あのクズが、さっきガーディアンに回復剤と進化剤のようなものを投与しやがった。
そしたらロボは、ほぼ完全復活したようだ。
おまけに羽まで生えて空まで飛びやがった…まぁ空中戦だと鉄の塊よりドラゴンが有利だから、ドラゴンが炎で片方の羽を燃やしたので、アレは今さっき下に落ちた所だが、あのボディ自体は燃えないらしいし、ドラゴンは地上戦は出来ないだろう…
それにあのドラゴンは組成がまだ不安定だからあの爪をマトモに喰らうと、ここらの生き物同様、一瞬で消し飛んじまうはずだ…飼い主は、その事を知ってやがるのか?」
「えっ?」
「デッド君は何も知らないと思うわ…」
そう言いながらサトコさんが置き上がった。
「サトコさん!大丈夫ですか?」
「うん、ありがとう何とか落ちついたみたいね」
「あの、大丈夫ですか?」
「あら、あなたは?…逃げなかったの?」
「私も戦います!」
「そう?でもね…気持ちだけ頂いておくわ」
そう言うとサトコさんはニッコリ笑って立ちあがった。
「蒼君、アレのコアは頭だと思うの、あの頭部の保護どうにかして外せないかしら?」
「コアをやる気か?」
「最初からそのつもりだったわ」
「だろうな…」
「これでもクズ本人を狙わないだけ、まだ慈悲のカケラ程度は残してあるつもりよ」
「それは慈悲なのか?」
「改めて聞かれたらちょっと自信無いけどね」
「トドメは俺様がしてやる」
俺が二人の会話に割って入れるような雰囲気ではなかった。
「タツヤ、周りを見たら分かると思うが…俺様が行ってあのポンコツをぶち壊すしか手は無いと思うんだが?」
蒼の言う通りサトコさんもドラゴンもアレと戦う事はできてもアレを倒すのは難しいだろうし今残ったものの中で一番強くて無傷で最も可能性があるのは蒼だと思うが、果たして蒼が行って勝てるのかもわからないのだ。
(俺に何て返事をしろというんだ?蒼に行って戦えと?蒼の望み…?違う…俺はどうしたい…?)
「俺は…蒼を信じてるから…蒼の思うようにやって欲しい!」
蒼は俺の肩に手をやってニッと横顔で笑ってから、その後すっと前に出た。
「お許しが出たぞ、行くか?」
サトコさんと蒼は二人で走ってロボの所に行った。
「デッド君、来てくれて本当に助かったわ。でも危ないから、もう後ろに下がっていてね」
「え~サトコ大丈夫なの?僕にできる事っ…」
「大丈夫よ」
サトコさんはニコリともしなかった。
デッドは心配そうな顔をしながら黙って後ろに下がった。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。