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Dream Quest 本編70

「おや?やっとお仲間の助っ人登場ですかぁ?
多勢に無勢…僕はそれでも全然構わないですけどね?
多ければ多いほど、倒した時の達成感も大きいでしょうからね(ふっふっふっ)」
相変わらずメガネを触りながら嫌味な事をズケズケと言うガキである。
「駄目よ、蒼君!」
次の一瞬、蒼はクルリと振り返りこっちに向かってきた。
「蒼、どうした…?」
「駄目と言われたが?」
「なんで、そこだけ馬鹿みたいに素直なんだよっ!?」
そう言いながらも俺は蒼が戻ってきた事にホッとしたのも事実だ。
(俺が行けと言えば蒼は必ず行く…でも俺は、行ってどうしてこい!と具体的になんて言えばいいのかわからない…)
俺は両手を握りしめ下を向いていた。
(くそっ、どうすりゃいいんだ)
ドサッ
とっさに音がした方を見たらサトコさんが尻もちをついたような格好で腹を押さえていた。
(あの手にやられたのか…?)
俺はきっと真っ青になっていただろうと思う。
ロボ野郎がサトコさんめがけて飛び上がったのが見えた瞬間、頭の中が真っ白になって俺は走りだそうとしてた。
それより早く蒼は走り出していて走りながら叫んだ。
「タツヤー!動くな!!」
次の一瞬、俺の目の前に黒っぽい風が通り抜けたかと思ったら、辺り一面が赤一色になった。
(な、にが起こったんだ…?)
俺は走りだしそうなポーズで止まったまま呆然としていた。
霧が晴れるように赤い色が消えた時、焼けるように赤い色をしたロボ野郎と、空を見上げて口を開けて何かを指さし腰を抜かしている馬鹿クズ野郎と、ロボからかなり離れた所でサトコさんを抱えてしゃがみこみ、上を見ながら怒鳴っている蒼が見えていた。
(助かったったのか?)
腰を抜かしていたガキは、すくっと立ち上がって空のソレに向かって大声でわめいていた。
「おまえら、まだ仲間がいたのか…くそっ!だいたい多勢に無勢だけでも卑怯なのに、ドラゴンなんていたとは卑怯に反則のオマケつきですね!」
「え~そんなこと言ったらゴレ○ジャーとかウ○トラマン兄弟とか団体ヒーローは、みんな失業しちゃうよ~?
今ならゲームとか複数パーティの主人公達が、たった1人のラスボスをボコボコにしちゃうとかも普通だしさ~?
だいたい君さぁ~?さっき大勢で掛ってこいとか偉そ~うに言って無かったっけ~?
それにさ~なんでドラゴンが反則なんだよ~?
ドラゴンが羨ましいなら、そんな幼女メカじゃなくてキングギ○ラとか作っちゃえばよかったじゃないの~?」
「う、羨ましいなんて誰も言ってませんよ?僕のソフィアの方が遥かに優れてますからね!」
「優れてるのに僕達には届かないんだよね?
それで優れてるって自分で言っちゃうと、なんかすごくカッコ悪いとおもうけどな~?」
「うるさいよオマエ!いちいち癇に障るやつだなっ!」
(あ~そのホノボノとした軽さはデッド…今はなんかすごく癒されるよ…)
デッド達はかなり高い所から見下ろすように話をしているので、ロボはデッド達に届かないようだ。
俺はデッドがしゃべってくれてる間に蒼とサトコさんの所に走って行った。
「蒼、サトコさんは?」
「まだ、かろうじて生きてるよ~」
そう答えたのはサトコさん本人だった。
「アレに斬られたの…?って傷も無いし血もでてないですね…?」
「まぁ…ここの体は現実と違って“肉体”ではないからね…とりあえず中途半端で目が覚め無くてよかったけど…今頃本体は寝汗をかいて相当うなされてるだろうから、もうすぐ目が覚めちゃうかも知れないな…」
「目が覚めると何かヤバイんですか?」
「応急処置をする」
「それはタツヤ君のためのものでしょ」
「タツヤはピンピンしてる」
(目が覚めるとどうなるんだ?応急処置ってなに?)
俺は情けなくも膝がガクガクしていた。
「俺に…何か出来る事は…?」
「花でも摘んで来い!」
(いくら俺が、こんな時に無能だからって花を摘みに行けとか…酷くないか?それにサトコさんはまだ生きてるのに花を添えるとか普通言うか!?)
「一応言っておくが…見た目なんかどうでもいいんだからな?無ければ草でもいい」
(ムッ、なんだよさっきから!何でこんな時に俺は草むしりに行かなきゃならないんだよ!?)
「蒼、何で…」
俺がそう言いかけた時、蒼は噛みつきそうな顔で俺を見て低い声でボソボソと脅すように言った。
「タツヤが、そのポケットにアロマオイルの小瓶とやらを持ってると言うのなら今すぐ出せ!と言った方が早かったか?」
ア、 アロマね…ハイ!持ってません…いってきます(汗)」
(だっ、だったら…いい香りの花だとか、匂いのする草だとか、ハーブとか言ってくれりゃいいだろうが!でもそれ言われて俺すぐに理解したかな?…(汗))
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