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Dream Quest 本編66

「あのっ、これ、どうやったら戻せるんでしょうか?」
少女の声のする方を見たけれど、どうやら今度は指輪への戻し方を聞いているらしい。
俺には分からない事だったので黙って槍を見ていた。
(アレは勝手に消えないんだな…)
「武器を戻す時…?消えてとか、戻れとか、ご苦労様とか、またねとか、そんなイメージで念じてみるといいと思うけど?」
サトコさんが少し首を傾げながら少女に答えた。
(気を抜くと消えるのも厄介そうだけど、消すのに念力がいるのも大変だな…)
少女は両手で槍を掴んで自分の前に掲げるように少し持ち上げて目をつぶった。
少女の口が、かすかに動いたが声は無かった。
槍は、そのままかき消すように消えていった。
「できた!」
少女は嬉しそうだった。
サトコさんと俺は少女を見てただ微笑んでいた。
少女は自分のガイドに報告でもしにいったのか向こうで2人で話し始めた。
サトコさんは辺りをキョロキョロ見まわしながら俺達に言った。
「もう此処には用は無いと思うからそろそろ移動しましょうか?タツヤ君行きたい所とかある?」
「えっ?戦闘訓練は終わりですか?俺まだ武器、思うように出せませんよ…」
「無理に戦闘しなくてもタツヤ君には蒼君が居るし脳に余計なストレスを感じさせるのもいいとは言えないから極力戦闘は回避する方向で行く方がいいかな?だし武器の出し方のコツとまではいかなかっただろうけど出せる感触はあったでしょ?」
「まぁ、武器は…でも、ガイドは戦闘用じゃないって言ってましたよね?」
「それは、普通のガイドは!でしょ(笑)」
「えええっ、そうなんですか!?」
(って、蒼は戦闘用に改造されたのか?)
俺は思わず蒼をジロジロと見てしまった…。
「一通り観光してみる?何なら今からでもいいけど」
「えっ?サトコさん会社の敷地内のような場所から一刻も早く出たいでしょう?」
「それはそうだけど別にバレないんじゃないかと思うし、一度外に出ちゃうと戻ってくる事は無いと思うし、悪夢で疲れた脳を、どこかで癒してもらおうかな?とかね」
サトコさんはそう言って少し照れたように笑った。
「でも、この前の事件とかで部外者への監視が強化されてるかも知れなくないですか?」
「それは無いと思うな~ここは占有地でも私有地でもないから、部外者が居ても出て行けとも言えないし、捕まえるわけにもいかないので、こっそりスキャンして参考データーにするぐらいじゃないかな?蒼君、セキュリティスキャンは動いてるのかな?」
「エリアの出入口にあったぐらいじゃないか?特に数が増やされた感はない」
「まぁ、でもタツヤ君達って一応部外者を2名も連れて行動してるわけだから多少は目立ちもするし、会社がそれを不審がったら私達は観察対象になる可能性はあるのよね…やっぱり念のために長居は無用かな…」
俺は行った事も無い面白そうな場所なら何処でも行ってみたいとは思ってた。
(何処かの企業が手を加えて造ってある場所から離れて真の夢世界へ…かぁ
もう戻らない予定なんだよなぁ?何処か行きたい場所…行き忘れてる場所…)
俺はふと昨日の事件の事を思い出していた。
「そういえば、あの女の子…昨日の事忘れてるのかな?」
「いくら夢とはいえ、あれだけの事を、まさか忘れるわけはないでしょう?」
サトコさんは昨日の事件に対する社の対応を知らないようである。
俺と蒼は何となく顔を向き合わせていた。
「どうしたの2人とも?」
サトコさんは不思議そうに尋ねた。
「あの…ガーディアンとかいうのを使う連中ってどこにいるんですか?
別の社の領地になるんですよね?蒼は、そいつらより強いんですか?」
「どうしたの急に?」
「戦闘する意思も無い人に無理やり戦闘を仕掛けて一方的に勝利して、それが自分の強さだと勘違いして、いい気になっている馬鹿ガキなんですよね?そいつ放っとくと、これからも犠牲者が出るんでしょ?もし、できるのならば…やめさせたいと思って…」
「う~ん、無理と言うか無駄だと思うのよ?現犯人をこらしめてやめさせる事ができたとしても第2第3の馬鹿が現れると思うわ…なんせ馬鹿を量産する事で儲けている会社だからね…でも急にどうしたの?」
「社が…もしモニターが他者に襲われたら…その時はガイドが、その記憶を抹消して事を納めるって…」
「そんな事になってたの…?」
俺達がそんな話をしていると少女が2人でバタバタとこちらに駆けてきた。
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