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Dream Quest 本編5

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店主は、さっきとは逆の方向に頭を傾けながら言った。
「う~ん。睡眠と夢を扱う店なんだけど…それだけじゃ何の事かわからないよね?
よかったら説明聞いてみる?」
優しいような淡々としてるような不思議な感じの声だった。
(とりあえず、なんとか商法とかの変な感じはしないし、もしそうだとしても契約書とか書かなければいいだけの話だしな?ここまで入って何もわからずに帰るというのもスッキリしないし、とりあえず話しぐらい聞いてやるか!?)
俺は、返事もしてなければ、首を縦に振ったわけでもないのだが、特に断りも否定もしなかったからだろうか…店主は客をエスコートする丁寧なボーイのように
「ではこちらへどうぞ」
そう言いながら、奥のテーブルの方に俺をご招待してくれたのだった。
俺はそこに行くまでの短い間だったが、店に陳列されている商品などを横目でチラチラと見ていた。
瞑想用、睡眠用、ヒーリング用、学習用…そんな幾つかの分類のCDやDVDが幾つかと
枕のようなものから、何かを測定するような機械らしきものなど、少なくとも俺が良く知ってるモノや良く見るモノではなかった。
(夜中にやってる怪しいTVショッピングとかのアレみたいなモノか?(汗))
モノは胡散臭い感じだが、薄暗い店内に丁寧で綺麗にソレだけが飾られている所などは、高級な宝石店のような雰囲気もあった。
(なんか凄く高かったりしてな…(汗))
俺は、店長の怪しさや格好などの事は、早くも大して気にならなくなっていた。
奥に行くと、黒くてツヤツヤしている大きくて立派なテーブルとこれまた高そうなフカフカな椅子があり、店主は一番奥に座った。
そしてテーブルに肘をつき顎の下に手を置いて、また少し首を傾げながら怪しげな仮面には似つかわしくない子供のような笑顔で「どうぞ座って」と言った。
椅子に腰かけると、見た目以上にフカフカで椅子に囚われたように、体がすっぽりと椅子の中に沈みこんでしまうほどだった。
まるで椅子が俺の体に合わせて変形でもしたような無理のないフィット感が心地よくて、何時間座ってても、飽きない疲れない高価な椅子ってのはこういうものの事をいうんだろうかと、ちょっぴり良い体験をしたような気分になった。
(この椅子も売り物かも知れないな(汗))
店主は、俺の様子を満悦な笑顔で眺めた後、目をキラキラ光らせながら聞いてきた。
「いきなり変な事を聞くけど、君はゲームは好きかい?」
「えっ?ゲームですか?」
(本当にいきなり何だ???)
「うん、少し前に大流行したTVゲームなどのゲームの事ね」
「はぁ…まぁ、好きな方だと思いますが…」
(何故いきなりそんな事を聞くのかって聞いた方が良かったんだろうか?(汗))
「いや、別にゲームが好きでなくても構わないんだけどね、好きでよく知ってる人の方が、若干説明しやすいかなとね」
「はぁ…?」(どっちなんだよ…(汗))
「早い話しが、そのようなゲームの世界でしか出来なかった事とかが、そのまま夢の中で体験できるようになるかもしれないって事を紹介したかったものだからね」
「夢の中でゲームする?」(なんか話の方向が既に怪しいような?(汗))
「実際、コンピューターゲームというのは既に過渡期を迎えて誰かに作られただけのシナリオや、与えられるだけの内容では満足できなくなって、すぐに飽きられてしまうようになってきてるし、その反面では健康面や精神面などに問題ある影響を与えるとして規制も厳しくなってきてるんだよね。
それに学習効果やら癒し効果、イメトレやダイエットなど様々な付加効果を付けて売り出されても、それではゲーム内容が薄くなり結局ドチラの商品としてもダメなものになってしまって話しにならないというのもある。それらを全てクリアする場所こそが夢の中だっていう話しになるのさ」
「すぐ飽きる…規制…そうかも知れないけど、それを夢で?特に何の繋がりも無いような気が…?」
「常に限られた容量の中で、特定の人間あるいは会社によってのみ作ったり変えたりしかできなかった狭い世界などではなく、夢と言う無限のフィールドと無限の容量の中で誰もが作り変える事が出来る無限の可能性のある世界、それが人の夢という名の巨大なフィールドなのですよ。
その無限のフィールドに僅かでも外部から干渉できれば、好きな夢を作り好きなよう遊んだり冒険したりできるし好きな事がやり放題となるし、なにより夢には著作権も所有者も維持費も存在しない未開の大自然と同じと言える場所なのですよ」
(なんか、わかったような、さっぱりわからないような…)
「でも…そんな事が可能だと?」
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