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Dream Quest 本編58

「あっ、そうだこれさ…」
そう言うと俺は端末に画面にズラリと並んでいる多くの服を蒼に見せながら続けた。
「なぁ…もう少しマトモな服はないのか?(汗)」
「俺様に現実の服の流行とか言われてもわからんぞ?」
「こっちの服が非現実的過ぎるんだよっ!」
(こんなの仮装大会かコスプレ大会にしかならねーよ!)
「こんな所でしか着れないからいいんじゃないのか?」
「それは、そうかもしれないけどさぁ…」
俺は、戦闘に備えて動きやすい服が欲しかっただけなのだが、ここに並んでるのは、騎士の服とか、貴族の服とか、なんか派手でピラピラしてて動きにくそうなものばかりなのだ。
(この忍者服とか言うのは動きやすそうだけど、どう見ても着たら凄く浮きそうで俺には、
とても着る勇気はないな…しかもこれはなんだ?男物だよな?マリーアントワネットの
ドレスセット?とか…コレ着てる男がいたら怖いぞ…でもちょっと見てみたい気も…)
仕方が無いので俺は今回は着替えを諦めた。
「俺、昨日なんか途中から覚えてないような気がするんだが…もしかして記憶消しちゃった後だったりしないよな?」
「自分で寝てしまって覚えてないだけだ!俺様のせいにするな!」
「え…あ、ごめん…ところで今日も昨日の場所に行くの?」
「そうらしい…ただタツヤがアイツと離れて別の場所に行きたいとかあれば、俺様はそれでも構わんが?」
「個人的に行きたい場所なんかないよ?そろそろ出発しようか?」
蒼は特に返事をするわけでも無く扉に向かって手をかざした。
そして直ぐに俺の方に振り返って「行くぞ」と言った。
俺は無言でうなずいて扉に向かい蒼の背をポンと軽く叩いて二人で扉に入った。
目の前が明るくなって、俺はすぐ辺りを見渡して蒼に話しかけていた。
「この岩のごつごつした感じ…ノミと戦った所ぐらい?」
「その辺りのはずだ」
「ここって、草原っていう感じと少し違うよね?なんか大きな岩が多いし…」
「この辺りは草原の隅の方で近所には岩山と洞窟がある。大きな岩が多いのは岩山があるせいだろう」
「へぇっそうなんだ…ところでサトコさんはいる?」
「洞窟の手前あたりにいるな」
「そっか、じゃあ行こう」
俺達は洞窟の方とやらに走って行った。
この辺りは草もまばらで人が隠れられるほどの大きな岩はゴロゴロしているが土に埋まってるようなのも多く視界はそんなに悪くは無い。
洞窟らしき小さな岩山が見えてその手前の低い岩の上に腰掛けているサトコさんとデッドとドラゴンがいた。
(げっ!あのやろう…既に一緒にいるのかよ…)
俺は一瞬、むむっとなったが、まぁ一緒に行動する事になったんだから、いつ居てもおかしくはないのだ。
「サトコさん!」
俺は名を呼びながら挨拶のようなつもりで軽く手を肩のあたりまで上げた。
それに向かってサトコさんも笑いながら同じように手を上げた。
デッドは無言でニコリともしないで同じように手だけ上げていた。
ドラゴンは首を曲げて俺達の方を見た。
俺は一瞬、動きを止めて身構えてしまった…
(ま、まぁ…いきなりこっち向いて炎吐いたりはしないよな?)
俺は、なんとなく全身薄汚れてホコリっぽいサトコさんが気になった。
「ところでサトコさん…いきなりですけど微妙に薄汚れてません?」
「ん?ああ、これね…さっきまで中にいたから…あはは」
そう言いながらサトコさんは洞くつを指さしながら笑っていた。
「中に?洞窟の?」
「まぁね、たとえ申し合わせて同じ時間に寝てたとしても睡眠のリズムやサイクルは個人差があるから、ぴったり同じ時に会えるわけではないので待ち時間とかあったりはするから、その時間潰しにちょっと中で戦闘訓練をね(笑)」
「そっか、待ってる間何もしないでいるのは何か勿体ないですもんね」
俺が何気なくそう答えるとデッドが身を乗り出して俺につっかかってきた。
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