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Dream Quest 本編4

少し開けた場所は、そのちいさな町の買いものスポットという感じの場所で、商店街と呼ぶ程大きくはないが、食料品や衣料品、その他生活必需品ならとりあえず揃うほど多くの種類の店が立ち並び、後は喫茶店やら食堂やらの飲食店などが並んでいる所だった。
しかし今は何処もシャッターやガラス戸が締め切られ、どこもかしこも人の気配がない…
古ぼけた、煙草とジュースの自動販売機だけが、かろうじて営業しているという感じだが、こんな景色も、今は別に珍しいものではなくなっていた。
駅前の人通りの多い場所でさえ、何軒もの店が潰れては別の店になりを繰り返しているし、大通りに面した場所でさえ昔からある店なんてのは非常に少なくなっていて、以前は何屋だったのかさえ覚えてない場所もあるほどである。
住み慣れた町は、何もかもが若くて新しかった頃の活気が消え、築10年以上の同じような家の建ち並ぶ古ぼけた街並みを残すだけとなっていたのだ。
(ここも何屋があったのか、名前すら思い出せ無いなぁ…覚えてるといえば、ここから1つ奥に入った所に、汚いけど美味いラーメン屋があったんだけど、そこもやっぱり潰れてるのかなぁ?もしあったら、そこで昼飯でも食うかな…)
狭い路地を入り道1つ向こうにあった店の方へ進んでいくと、そこにはあの小汚いラーメン屋は案の定跡形も無く消えていたが、綺麗な花が植えられた石垣に囲まれて中が見えない程の綺麗なデザインのガラスの扉の店が見えた。
最新の歯医者か調剤薬局とか何とかセラピーとかいうような感じの斬新でおしゃれなデザインなのだが周りの惨状から見たら、多少場違いな趣さえある…
店の名は…「ドリームショップぅ?(なんじゃそりゃ?)」
店の名前だけでは何屋なのかさえよくわからないのだが、名前以外に特に何を扱っているのかとかがわかるようなものも特に無いが、店のドアの上の方に何か書いてあるようだ。
(楽しく健やかな睡眠が健康で健やかな心身を齎します…これが説明文かな?なんだ?寝具の店か何かか?)
ある意味、怪しさ満点の店であるが、少なくとも俺の知っている限りの、裏○○屋とか、
大人の○○ちゃ屋とかの雰囲気では無さそうだ(と思う)。
食べ物屋って雰囲気は無いが、最近は外から見ただけでは何屋なのか分からない店も増えていたので、意外性と言うのもあるかも知れない…
(いったい何屋なんだろう…?)
暇と時間だけは持て余している上に、何となく怖いもの見たさな好奇心は、こういう時に思いもよらぬ後押しをしてくれるものだ。
俺は店に近付いて一瞬立ち止まり、ガラス越しに何か見えるかと少し屈んで顔を近づけて中を覗こうとした。
次の瞬間、自動ドアだったガラスの入り口が、音も立てずにスーと見事に開いてしまったのであった。
焦った俺は店内を見渡す余裕も無く、真正面に立っている、これまた怪しい風貌の店主?と見事に目が合ってしまってとりあえず入らざる得なくなってしまったのだった。
後ろのドアが自動で閉まり、なんとなく薄暗い店内で、その人物は浮き出るように目だって見えていた。
長髪の白髪(銀髪というのか?)に膝下ぐらいの黒いロングコート?ワンピース?ローブ?何と言う服なのか…とにかくストンとした不思議なデザインの上着を着ていて、下は黒のズボン姿、靴などはよくわからない。
何より怪しいのは、左目から左顔あたりに被せられた変な模様の入った仮面?のようなもを付けている事だ。
どこかのミュージシャンとか、あるいはアニメキャラとかに居そうな気はするが、どちらにも疎い俺は、これが今の流行です!とか言われても妖しさ200%意外の印象は、簡単に変わりそうもなかった。
(あ…いや、似たような変な恰好とか、ケバケバしい格好とかは、都会の方では、よく居るよな…うん…あまり関わりたいとは思わないが…(汗))
とりあえず、目の前のソレを肯定する要素を色々と思い浮かべてみたりしてみる。
そういう専門店みたいな所だと店員も同じような格好してるなんてザラだし、わざわざそういう衣装で行かなければならない場所もあるとか聞いた事がある気がする…それに変にビビッてるとか流行を知らないとか思われたら、なんか何も知らない田舎者みたいなので、俺は頑張って平静を装っていた(つもりだ)。
俺を見て少し反応を楽しんでるかのような店主が優しく?「いらっしゃい」と言って、にっこり笑いながら頭を少し傾けて俺を見つめてきた。
不快な感じはしなかったが、少々焦りを見透かされたような気分の俺は、自分は客なのだという事を思いだしたと言うか、お客様だぞと開き直ったというか、とにかく客として当たり前の事を聞いてみた。
「あの~ここは、何の店なんです?」
俺は、店の中を少しぐらいは見たい気があったのだが、目の前の怪しい人物から目をそらす事が出来ずにいた。
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