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Dream Quest 本編49

「彼の言ってた事が本当だとしたら彼は野良の冒険者という事になるかな」
「野良?」
「特定の会社や組織の関係者でも無く、そう言う場所のお客でも無く全くの個人でこの外の世界をうろついてる人物…それも結構長くいるって感じかな?」
「普通の人で、なんの機器も無くてもそんな事ができるんですか?」
「眠ってしまってから夢の自覚ができるかどうかが大きいかな?ただし夢を見ている自覚では無くて、夢の世界にいるという自覚が必要かもね」
「なんか微妙に難しいんですね」
「物質界以外の世界ってのは、揺るぎない肯定によって具現化し、それが無いと決して、そこに繋がる事も無い!かなっ?」
俺は自分の頭でもわかるように知ったものに置き換えられないかと思い、思いついた喩で聞いてみた。
「う~ん、オバケとか幽霊とかを完全否定する人には見えないって言われてるのと同じ感じ?」
「感覚は近いかもだけど、あちらは肯定さえすれば必ず見えたり会えたりするとは限らないけど、夢の中ってのは誰もが毎晩のように訪れていて、よく知ってる場所だからね。
ただ、知っている場所だっていう自覚のある人が極端に少ないだけ」
「彼には、その自覚があるという事?何か目的でもあるのかなぁ」
「自分の意思でこちらの世界を動きまわっている人は、大抵何か目的はあると思うわ…
幾つかの企業や組織は、営利であったり、探索と発見であったり、発展であったり、可能性であったり、何かしらの目的が必ずあるわけだし、ただ…個人の目的なんてのは、ものすごく個人的な事かも知れないけどね」
「彼が、ものすごく特殊な人間だから機械やシステムに頼らずに、ここにいられるというわけではないんですね?」
「うん、おそらく何の自覚も無く夢を見てる事さえ気づいてない人でも迷い込んで来れる場所よ?起きたら現実に帰れるし大抵覚えても居ないし、覚えてても…ああ単なる夢だったか~で終わっちゃうでしょ?だからここに来た事のある人は私の想像よりも遥かに多いかもね」
サトコさんは、そういって笑いながら蒼の方を向いて尋ねた。
「ねぇ蒼君は彼をどう思った?」
「男の方は普通の人間だが、なんか黒いな…連れてるものはあの男の思念の塊みたいなものが核となり、こちら側の似たような物を幾つか取り込んで具現してるものである可能性が高い」
相変わらず二人の会話は難解だ。
(俺にもわかるように話してほしいもんだ)
「黒いって?腹黒いって事?」
俺は思わず聞き返していた。
「黒は色だが?」
「黒が色なのは俺だって知ってるよっ!蒼の言う黒の意味を聞いてるんじゃないかっ!」
「色しか見えないのに、意味など言えるか!」
「蒼は、いったいいつも何を見てるのさ?」
思わずサトコさんが申し訳なさそうに俺達に割って入ってきた。
「蒼君自身は自分の能力の詳細など自分ではわからないんだよ…私達だって、どうやってものを判別したり理解したりしてるのか自分の何がソレをやってるのか、その詳細なんて殆ど知らないでしょう?」
「そう言われてみれば、そうかも…」
「ガイドは具現基本形成組成データーを読み取る事が出来るので、それが何なのかはだいたいわかるの。
えーっとね、あるものを見た時、これは酸素1と水素2で出来てるので、おそらく水だろう!ってな感じね!でも、その液体が人には水であると即座に確実に解る術もないし、飲める水なのかどうかもわからないので、そういうのがわかるという意味ではガイドは凄いのよね!でもその水に色が見える場合…それが汚れとか泥とか毒とかぐらいならば成分なのでわかるだろうけど、わけのわからないものの色だった場合は、さすがにわからない…
特に人の思考や感情ってのは、ものすごく複雑だからね」
「まぁ、とりあえずは悪い奴なんですね?」
「う~ん、悪人だとは限らないかな…何か軽くて調子良くて明るそうに見えるけど、心の奥底には沢山のネガティブな思いを抱え込んでいるのかもね…ここに自主的に長く居座ってるような人物は、そういうなんか人には簡単に言えないようなモヤモヤしたもの抱え込んでるとか割と多いんだよ…」
「まぁ何も無い真のリア充は、こんな所で遊んだりする必要もなさそうですもんね(汗)」
(しかし奴は根暗な夢世界引きこもり君か?)
「ドラゴンってのは、彼が作ったのかな?」
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