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Dream Quest 本編48

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「あなたような得体の知れない人と和気あいあいと旅など出来そうもないけど?」
「じゃあ、僕の自己紹介でもしようか?」
「自己紹介は結構です!とりあえず何があったのか彼女達から聞くからいいわ」
「う~ん、彼女達からはたいした情報は聞けないと思うけどな~僕の事も知らないだろうし…」
「だいたい、さっきからあなた一人でしゃべってるけど、向こうに隠れてるあなたのお連れの方の意見は聞かなくてもいいのかしら?」
「ん~?彼は人の言葉は話せないし人の事情とかにも基本無関心さ?見たら怖がる人もいるしね~」
(見たら怖い?こいつオバケでも連れてるのか?)
青年は、特に何かを隠す風でも無く良く言えば気さくに…悪く言えば慣れ慣れしく?会話を楽しんでいるような感じだ。
次の一瞬、奥の茂みからガサガサと音がして何か大きなものが飛び出してきた。
蒼は、とっさに俺の前まで戻り俺を背にし、ソレを前にして身構えた。
サトコさんも振り返りソレを見て珍しく?驚いているようだった。
「ドラ…ゴン?」
そこには、俺達を目の前にしてバサバサと羽音を立てながら空中に止まってこちらの方を
見ている灰色のドラゴンがいた。
青年は、なにか余裕な感じで俺達に向かって言った。
「心配しなくても何もしないよ~ただ、そこの猫ちゃんはさ、さっき僕に少しでも傷でも付けてたら、その場で黒こげになっちゃってたかもだけどね?あはは…う~んと、向こうの方で何かあったみたいだね?」
青年は額に手をかざしながら遠くの方を見て言った。
俺達は、少し茫然としていたが、サトコさんはその様子を見ながら小声で呟くように尋ねた。
「何かって…?」
青年は少女の方をチラリと見て答えた。
「たぶん僕の知る限りで~今日の二人目の犠牲者かな?」
サトコさんは、少女と青年を交互に見ながら尋ねた。
「犠牲者って?」
「僕ちょっとみてくるね~今の問いは彼女達に聞くといいんじゃない?じゃあ、また後でねっ!」
そう言うと、青年はバサバサと飛んできたドラゴンに飛び乗った。
「えっ?ちょっと!」
サトコさんは手を伸ばして彼を呼びとめたが、彼はニコニコしながら手を振って飛んで行ってしまった。
俺は何か伝説の未確認生物を目撃してしまったように興奮していた。
(すげードラゴンなんているんだ…ちゃんと人乗せて飛んでるし…俺もあんなの乗ってみてえなん?猫ちゃんって蒼の事か?ぷぷぷ 
黒こげって言ってたから、あのドラゴン炎でも吐くのかなぁ…まぁ黒こげにならなくて良かったが(汗))
俺が愉快な妄想を思いめぐらせている時、サトコさんはトラゴンが飛んで行った方を見上げながら独り言のように呟いて首を横に振っていた。
「また、後でって…」
その後サトコさんは、チラっと少女の方を見たけれど少女は、こちらを気にせず地ベタに座りこんだままガイドの髪をなでながら心配そうに覗きこんでいる。
彼女らを気にしながらも、サトコさんは俺の服の袖を掴んで引っ張り、コソコソと少女の
後ろ側の方へ連れて行った。
とりあえず少女に話が聞えない程の距離で、でも少女の様子は良く見えている程の場所だ。
サトコさんは俺の方に顔を寄せてボソボソと小声で話しかけてきた。
「ね、さっきの少年の話し聞いてた?」
「え?一応聞こえてましたよ?」
(俺なんか、近くにいても全然無視状態でしたけどね…)
「彼、人を探してるって言ってたよね?」
「片目の仮面男でしたっけ?」
「ひょっとしたら、私の事じゃないかと思ったりするのよ?」
「えええっ?」
俺は自分が来たばかりで、しかもここで人すら見てなかったので気にも留めて無かったのだが、仮面男は自分かもしれないというサトコさん話しに思わず大声をだしてしまった。
「大声出さないの!」
「あ、すいません…」
サトコさんは口の前で人差し指を立てながら少女の方をチラッと見て特に変化が無いのを確認してまた俺の方に顔を近づけてきた。
「あんな目立つ人、会ってたら忘れないと思うんだけど、探してるのって別人なのかしらね…」
「まぁ、こういう場所だと単なるファッションで片目の人というのも、結構いるような気がしますから…別人かもですよね?」
(そういえば、サトコさ…いやサトシさんの仮面ってファッションなんだろうかな…)
「まぁね~でも、彼が私と同行したいとか言いだしたのは私が本人だってわかってて言ってるんじゃないか?って、ちょっと考えられるのもあるし…もし私の事だとしたら何故探してるのかも気になる所なのよね」
「あの人、素がああなのか、なんかキャラ作ってるのかいまいちわからない感じはありましたよね…なんか凄いの連れてるし何者なんでしょう?」
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