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Dream Quest 本編42

次の瞬間ソレは俺達を見下ろすようにその場に立ちあがった。
「でかっ!」
俺は茫然とソレを見上げていた。
「広い場所まで下がって」
「おい!後退するぞ」
俺は、サトコさんと蒼に腕を掴まれ後ろ向きに連行される犯人のような格好で開けた場所まで連れてこられた。
ソレも俺たちに、ついて移動してきた。
ソレは見た事無いようなグロテスクな虫のような姿をしていた。
「コレ、一体何なんですか…」
「それは、えーっと何て名前だったかなぁ…」
(名前なんてあるのか…やっぱ創作されたものなのかな…)
サトコさんはモノを考えるような無防備な姿でソレの前に立っていた。
ソレは、物凄い勢いでサトコさんに向かって襲いかかってきた。
「あ、危ないですよっ!」
俺は、2,3歩後ずさりをしながらソレを指を指して叫んだ。
ソレの口らしきものがサトコさんの顔の近くまで来た時サトコさんは自分の顔の横を遮るように手を持っていった。
ソレは見事にサトコさんの手に当たったが、まるでコンクリートの壁にでも当たったかのように弾かれその場で見事に転げてしまった。
「サトコさんって、ひょっとして…物凄く強い?」
俺は目を点にしてサトコさんを見ていた。
「えっ?アレが凄~く弱いだけよ?あっ、思いだした!ソレね…ヒメカツオブシムシっていうはずだわ!」
「姫っ?カツオブシムシ???」
(あれが姫なんて嫌過ぎだろ…っていうか、なんというネーミングなんだ…)
「知らない?洋服とかに穴を開ける害虫よ?」
「ええっ!知りませんよ、そんなのっ!!アレって実在する生き物だったんですか?(汗)それに普通はあんなに大きくは無いですよね!!?」
(あれが服を食うとタンスが空になりそうだぞ…?)
「実物大だと、虫めがねが必要になるわよ?そろそろ起き上ってくるよ注意して!」
俺はしゃべるのをやめてソレを見て身構えた。
(実物大では確かに戦うどころじゃないだろうが、せめて猫や犬ぐらいの大きさで良かったんじゃねーのかっ!?それに…何をどう注意すればいいんだろうか…?(汗))
ソレは、怒り狂ったかのようにブンブンと素早く頭部?を振りまわして来た。
ソレが俺の方に来た時、俺はとっさに後ろに飛んだ。
「ドガッ!」
見事に当たってしまった…
しかし、なんか丸めた布団でも、ぶつけられたかのように多少の衝撃や感覚はあったものの痛いとかは全く感じなかった。
それでも俺は思いっきり後ろに飛ぶなど普段やり慣れない事をしたのに加え飛んだ方向に加速が加わる衝撃を受けたのでまるで走り高跳びで背面跳びをしたかのように背中から着地してしまっていた。
「タツヤー!!」
「タツヤ君!?」
二人の叫ぶ声と掛け寄る姿が見えた。
「大丈夫?」
サトコさんが俺の手を取り引っ張り起こしてくれたが、ソレは動くのをやめてなどいなかった。ソレが後ろ向きのサトコさんに迫ってきた時俺は思わず叫んだ。
「危ない!」
俺が叫ぶより一瞬早く蒼はソレを見もせずにソレに向けて手だけを伸ばしていた。
ソレは、蒼の手に当たり見事に飛んで転げてしまった。
(今のは…何かしたのか?)
「そんなに強く叩いたら、中々起きて来なくなるじゃないっ!」
「知るかっ!丁度いい手加減なんかできるかっ!」
なんか、サトコさんは蒼に向かって文句?を言っているようだ。
「ほら、騒ぎを聞きつけて丁度いい奴が来たぞ」
「なるほど、丁度いいかもね」
(騒ぎを聞いて?助っ人でも来たんだろうか?)
次の瞬間、ガサガサと大きな音と共にソレは空高く飛んで俺達のすぐ目の前に着地した。
「何ですかっーー!!?これは!??」
(どう見ても助っ人じゃないしぃぃ)
「これは…ダニだったかしら?」
「ダニがあれほど飛ぶかよ!コイツは蚤だ!」
(名前が聞きたかったわけじゃないし、そんな解説もいらないよ…蒼…しかも、なんで2人とも、そんなに落ちついてるんだ!?2mm以上ある虫なんて普通に怪物だって…(汗))
「タツヤ君、どいつも攻撃力は屁みたいなものだから気を強く持ってれば何て事ないわ、ただ、とにかく当たらないように避けてね?まぁ、アレらは社が作った人造品なので別に攻撃して倒してしまってもいいけどね」
「攻撃って、アレに素手で攻撃するんですか…?」
「どれも背中は、かなり固いけど腹の方は弱くて脆いから!」
「アレの腹殴ったら黄色や緑の液体がドバーって出てきたりするのでは?(汗)」
「それは大丈夫よ、ここはホラーやスプラッター趣味用の狩り場じゃないからね!ほら来るよっ!」
(うわーこっち来たーー)
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