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Dream Quest 本編38

それを受け取った店主はスタスタと向こうへ行きPCやそれに繋がる機器類のスイッチを
ポンポンとテンポよく入れてゆき、俺の渡した機器とそれを繋ぎ独り言のように呟いていた。
「さてと、うまくいくといいんだけど」
俺は、手渡したままのポーズで固まりながらその様子を眺めていた。
(何してるんだろう?)
「ちょっとこっちに来てくれるかな?」
さっきの気まずい空気はなんだったんだと思うほど、何事も無かったかのように
店主は俺を呼んだ。
「えっ?はい」
俺はすぐさま駆け寄って店主が指さす方を見ていた。
(これは俺のガイドの…)
「これをつけてスイッチを入れてみてくれるかな?」
俺は言われるまま、さっき自分が手渡した物を、また受け取り自分の身に付けてスイッチを入れた。
本体を身に付けてガイドの機械のスイッチを入れると微かな音と共に白い光が出て、その中に人形のような人影が現れた。
「あれっ?布の塊じゃない!?」
(ひょっとして…この戦国萌え妖怪猫又フィギュアみたいな奴が俺のガイドなの?(汗))
俺は、その奇妙な妖怪?フィギュアをじっと見つめていた。
(こうやって見たら…等身大で見るほどキモいわけでもなく、意外とカッコイイんだな…
えっ?等身大で?これを見た???カッコイイって…!?)
「うん、壊れてないよ、ちゃんと起動してる」
店主は俺の隣に来て、同じように覗きこみながら小声で囁くように言った。
「話しかけてみて」
(えっ?コレに向かってだよな?人に見られていると恥ずかしいと言うかなんというか…)
「えっ?ええっと…ガイドさん?」
「その声はタツヤ様でございますね?本日は何の御用でございましょうか?
1夢の解説 2夢の復元 3夢の予習 4雑談 5体調 6その他 音声で番号をどうぞ」
「ええっ?」
「解説と復元と予習ってどういう違いが?(ヒソヒソ)」
「解説は、彼が夢のあらすじを話してくれる、復元は夢を思い出す、予習は次の予定みたいなものですね(ヒソヒソ)」
「じゃあ2で」
俺は何の躊躇も迷いも無く速攻で答えていた。
「かしこまりました」
「あっ!ちょっと待っ…」
店主が何か言おうとしたのと昨日の夢を思い出すのとはさほど違わなかった。
殆ど一緒にガイドを覗きこんでいた俺と店主は恐ろしい程近くに顔があり、次の一瞬お互い物凄い近距離で顔を向き合わせていた。
「思いだせた…かな?」
心配そうに見つめる店主の顔が夢の顔と重なり、俺は顔から火が噴き出したかと思うほど
真っ赤になりなから頷いた。
(お、思いだした…!!)
別に思いだしたのが恥ずかしいわけではなかったのだが、すぐ近くにある顔が一瞬サトコさんに見えたのだ。
「さ…さとこさん…?」
俺は、店主を指さして名前を呼んでいた。
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