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Dream Quest 本編36

「ああ…それは、たぶんガイドが眠ってたんだね」
「えっ?ガイドも寝るんですか?(汗)」
(ていうか、丸まって寝るのか…?)
「正確には眠ってるわけではなくて、ガイドの体験情報や記憶情報を整理して本部と情報の送受信をしてたり、自己修復を兼ねたメンテナンス中みたいな感じだね」
「なるほど…(メンテ中なのか(汗))」
「心配しなくても個人的な会話のやりとりや誰と何をしたかなどの個人的な情報は送られる事は無いし故意に覗き見もできないよ。ガイドが持つ情報には無い場所へ行ったり、今までに会った事無い生き物と遭遇したり、どのパターンにも当てはまらないようなイレギュラーな出来事に遭遇した場合などに新情報として送信されるだけだし、新しい情報があれば本部に集まる他のガイドからの新情報を受信するだけだね」
「え?心配はして無かったと言うか…心配しなくてはいけないのかどうか覚えてないんでなんとも…」
「まぁ、そうだよね…」
店主はそう言うと、うつむいて多少険しい顔をした。
「どうかしたんですか?」
「今まで向こう側…社の内部側からしか見て無かった事、見えてなかった部分が、こうしてタツヤ君と話していると別角度が見えてくる…考えてみると色々と危ういものだと再認識させられるものだなとね」
「何か危ういんですか?」
「とりあえず…相手が覚えて無ければ結構何でもやりたい放題なのだとかね(苦笑)」
「うわぁ…確かにそれは怖い…」
それを聞いて、俺も少し青くなり少し考え込んでしまった。
「あの…信用…してもいいんですよね?」
俺の中の多くの疑問?疑惑?不安?とにかく色々モヤモヤしたものがある中で、恐らく全てを含み全てを要約した言葉と問いかけになっていたような気がする…
「タツヤ君は今は覚えてないみたいだけど、私達は昨夜向こうの世界で会い、一応それなりの要点は話せたと思っているし信用というのとは違うかもだけど幾らかの理解は得られたと私は思っているよ?でも現時点で何も覚えてない人に昨日会って話したんだから信用しろというのはとても難しいよね…」
「やっぱり会ってるんですか!?でも…なんで、そんな重要な事、本人を目の前にしても思いだせないんだろう…」
俺は、すっかり忘れてしまっている自分が少し情けなくなっていた。
「タツヤ君が悪いわけではないよ」
店主は首を横に振りながら申し訳なさそうに言った。
(それでこの人は俺の事を名前で呼んでいるんだろうな…俺はこの人を何て呼んでたのだろうか…)
「そうだ!タツヤ君まだ時間は大丈夫かい?」
「あ、はい?」
「少し手伝ってもらえるかな?」
「えっ?別にいいですよ」
店主は立ち上がり俺に手招きをした。
「じゃあ付いて来て」
俺は後ろを付いていく事になった。
結構長い廊下の先には階段があった。
その間にドアらしきものは特になく恐らく壁の向こう側は店舗スペースだろう。
階段を上がると、また廊下が続いていた。
そこには幾つかのドアがあり、それぞれが個室のようだった。
(外からの見た目よりも中はかなり広いんだな…いくつ部屋があるんだ?(汗))
店主は1つのドアを開けて入った。
「ここで、このダンボールを開けるの手伝って欲しいんです」
そう言いながら、店主は既にスタスタと箱に向かい、バリバリとダンボールの箱を開け始めていた。
そこは、これが大きな家によくある書斎というものです!という見本のような部屋だった。
そこに、さっきの運送屋が運んで来たと思われるダンボールの箱が大量に積まれていた。
「お客様にいきなりこんな事をさせるのは、いささか気が引けるんだけど、ちょっと急ぎたくて、ごめんね…」
店主は黙々と作業をしながらも申し訳なさそうに言った。
「いえ、いきなり尋ねてきたのは俺なんで…」
俺は愛想笑いのような微妙な笑顔で答え、そこに中腰になって箱を開け始めた。
ふと、ダンボールに付いた送付票に目がとまった
(安部聡様宛…この人さとしっていうのか…さとし…何処かで聞いたような…
何か思いだせそうかも…?うん…至ってよくある名前だな…(汗))
どの箱にもコンピューター関連の機器らしきものがぎっしり詰まっていた。
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