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Dream Quest 本編34

部屋に戻った俺は机の上にある金属の塊のような機械の前に行って、ソレをじっと見ていた。
正面の小さな電源ランプのようなものが赤くチカチカと点滅していた。
(スイッチを入れたら、ガイドの映像が出て来て会話が可能になる!だったよな?)
俺は、すぐに機械のスイッチを入れてみた。
最初に少し触れた時のように、ウィーンと微かな音がして白い光が出た。
その先には、何か得体の知れない丸いものが映し出されてきた。
(なんだか古い布を手で適当に丸めたようなもので大きさはピンポン玉ぐらいだろうか…
まぁ映し出す機械がこんな小さい物なのだから等身大!というわけにはいかないと思うが、どうみても妖怪布団子!とか名付けたくなるような見た目でしか無く、そもそもコレと会話など可能なんだろうか?しっかしこれが俺のガイドと言う奴なの?本当にガイドは作成とやらがされたんだろうか?それに…これって一体何だ?)
とりあえず、俺はソレに顔を近づけてみて小声で語りかけて見た。
「あの~すいません、ガイドさん…です?」
しかし何の応答も無かった。
「あの~もしも~し?」
その布団子は浮いてるような感じで、ほんの少し上下に揺れていた。
俺はツンツンと突いてみようかと思ったが所詮映像なので触る事は出来なかった。
なんか無性に騙されたような馬鹿にされたような何とも言えない気持ちがこみ上げて来て、
「あーもう、なんかモヤモヤするだけで
どうしようもない!あの店に乗りこんで聞いてやる!」
俺は、そんな独り言をいった後物凄いスピードで着替えや何やらを済ませ駆け足で家を飛び出した。
とにかくわき目もふれずに速足で店を目指した。
やっと見えてきたその店に向かって小走りになりながら真っ直ぐ入口に向かって行って扉の前に立ったが扉は開く事は無かった。
思わず手で開けようと手を伸ばしかけながら
(あれ?ここって自動ドアだったよな?手動に変わったのか?…うっ…本日休業って書いてあるし(汗)もー日曜に店開けないで、いつ営業するんだよ!全く!!)
俺は、なんか色々と噛みあわずしっくりこない事の連続で、少しイライラしていた。
(とりあえず店主に会って話を聞ければいいんだ!ここに住んでるのだろうか?何とか捕まらないかな…)
俺は、左右を見渡してから少し考えて、そして別の入り口が無いか探して見る事にした。
(家自体の玄関とか裏口?勝手口?とにかくなにかあるだろう!)
おれは、道に沿って家の側面部分へ回った。
側面部には玄関らしき入口があったが、そこには大きなトラックが止まっていた。
(えっ?なにこれ…夜逃げとか?いやこんな真昼間に夜逃げとは言わないよな(汗)引っ越すのか?ひょっとして…とんずらするとかじゃないよなーーー!?)
俺はいてもたってもいられなくて、そのトラックに向かって走り寄っていた。
運送屋らしき人が大きなダンボールを重そうに抱えていた。
「それは上に運んでもらえますか?一応精密機器なので気をつけてお願いします…」
聞いた事のある優しげな声と共に、目に前に店主が見えた。
(居たぁぁ!!)
俺は、店主の前に走り寄って見たが、何も考えずに一気に走ってきたのもあって、すんなり言葉が出てこなかった。
ぜぇぜぇはぁはぁが収まらないうちに意外にも店主はビックリするほど簡単に俺に話しかけてきたのだった。
「あれ?タツヤ君、今日はどうしたんだい?私に用があるのかな?」
「えっ?」
(ええっ?なんでそんな親しげに、しかも下の名前で呼ばれてるんだ?俺(汗))
「えっと、あの…店が休みだったので、こっちに周ってみたら会えるかなと思いまして…」
(俺、何をカシコまって言ってるんだろう…)
「ああ、ごめんね、今日は臨時休業ちょっと荷物を沢山届けてもらうんでね」
「お忙しい時に、すいませんでした…俺でなおし…」
本心はすんなり帰りたくはなかったが相手の都合も考えずに、いきなり押しかけて来たんだから、ここは素直に出なおすしかないだろうと思った。
「えっ?帰るの?急いでるのかな?ちょっと待てる?」
意外にも店主は、またしても昨日会ったばかりの客に対するものとは思えない口調で話しかけてきたのだった。
「俺は全然忙しくはないですが…そちらが…その…」
俺は、トラックから運び出されてくる幾つもの段ボール箱をチラっと見ながら、ぼそぼそと小声で答えていた。
店主はニッコリ笑って
「じゃあ少し中で待っててくれるかな?もうすぐだから」
こっち側は、普通の玄関になってるのだろうか…?忙しそうに仕事をしている運送屋の間を抜けて俺は家の中の客間のような部屋に通された。
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