スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Dream Quest 本編31

「おい、オマエ!もしタツヤに何かあったら、オマエはタツヤを見捨てて必ず一目散に逃げるんだよな?
約束ってのは普通、両方で交わされるものだよな?」
「それはっ…」
サトコさんは、何か言おうとしたようだけど目を伏せて下を向いて黙ってしまった。
(俺もその答えが知りたいです!?)
次の瞬間、サトコさんは、すくっと背筋を伸ばして、そして蒼に向かって怖いような笑みを浮かべて静かに告げたのだった。
「私が、どちらの最低野郎なのか、君が見届けて!それが君の納得できないものだったとしたら、君が私を始末するといい」
「そんなこと、言われるまでも無い(笑)」
そう言うと、蒼もサトコさんに笑い返していた。
結局答えはよくわからないままだったけれど、それでも俺は、なんとなく「その時」とやらが、どちらかに起こったとしても、きっと二人は同じ事をするんじゃないのかなって気がした。
(そう、その時なんてものがあるかどうかもわからないし、来なければ何の問題も無いわけだしな…)
「もしもなんて事、考え出したら、キリがないんじゃないでしょうか?」
俺は心の中で思っていた事をポツリと言葉にしてしまっていた。
「そうだね、私達はまだ門すら通って無いんだからね」
サトコさんも門の方を見ながら、つぶやくように返した。
「じゃあいこうか!」
サトコさんは、俺と蒼の方に振りかえって明るく言った。
「とりあえず、LV1第5草原地区あたりに行ってみようか?蒼君お願いできるよね?
タツヤ君、蒼君にしっかりつかまって絶対途中で放さないでよ?」
そういうと、サトコさんは蒼の左腕にしっかりとしがみついた。
(えええ~俺に男の腕にしがみつけと?(汗))
俺は、なんとなく恥ずかしいような気分で手を伸ばして軽く腕を掴んでみた。
そのまま門の方へ皆で歩いてゆくと、吹き飛ばされるような?
吸い込まれるような?どちらとも言い難い強烈な力を感じて、俺は次の一瞬蒼の腕に抱きつくように、しっかりとしがみついていた。
その瞬間移動は、実に瞬き1回ぐらいの時間ほどだった…気がする。
「タツヤ大丈夫か?」
「はぁ~異空間にでも飛ばされるかと思ったよ…」
心配そうに俺を見てる蒼に向かって俺は冗談交じりで感想を述べてみたが、ハッと気が付くと蒼の顔はすぐ横にあって、俺は恥ずかしい程に蒼の腕にしっかりとしがみついたままだった。
思わず、すぐにパッと手を離したが、何となく顔が熱くなるのを感じていたのだった。
その様子を観察するかのように見ていたサトコさんは
「あれは、あの門を通る時だけだから(笑)」
そういいながら背を向けて少し下を向いているようだが、どうも笑いをこらえきれずに笑っているようであった…。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。