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Dream Quest 本編28

俺とサトコさんは、2人並んで蒼の後ろを歩きだしていた。
蒼は後ろを振り返って、ボソボソと小声で言った。
「いいか、何もせずに急いでここを出て行くのもかえって変だ!おまえらは適当に現地ガイドと会話し、適当に店を見て、とにかく適度になんかやってからここを出るぞ!?」
「私達は、初めて来たらしい普通のモニターのような行動をしてくれって事ね?」
「ああ、だが道草食うほどの長居は駄目だ、特にタツヤ!」
「えっ、俺?」
「間違っても、余計なクエストは受けるなよ?」
「えっ?何?クエストなんかあるの?」
「さっき店がいっぱいあったでしょ?あれらは服屋だったり、武器や防具屋だったり、アイテム屋だったり、家具屋だったり、色々と目的をくれたりする店なのよ」
「へぇ、武器や防具まで売ってるんですか?」
「まぁ、そういうのがやりたい人の夢の一部だからね、正確に言えば、ここには通貨と言うものはないので売ってるわけではなくて、その代わり物々交換という方式なのよ。
それがクエストを受けて、指定された物を取ってくるってわけ。その物も社が幾つかのフィールドを用意してあるので、そこに行って取ってくればいいというだけ
やりたくなければ無視すればいいし、他に欲しい物の希望がある人がいたりしたら、その情報によって後日新しい店ができたりもするわ」
サトコさんは、少し辺りに警戒しながらも、前を向いたまま色々と説明してくれた。
「へぇ、なんか面白そうなのに…」
俺は、そう言うと、チラリと蒼の方を見た。
「だめだ!」
蒼はこちらを向きもしないで即答した。
「タツヤ君は一応モニターなんだから、やらせてあげればいいと思うけど?」
サトコさんは店の方を向きながら独り言のように言った。
「誰のせいだと思ってやがる!」
蒼は、声にならないほど小声でボソっとつぶやきながらサトコさんを思いっきり睨みつけていた。
俺はなんとなく気まずい気がして、何か言わなくちゃと思い
「いやぁ、俺はこんなクエストより、極秘任務の方が面白そうかなって…」
それを言い終わらないうちに
「タツヤ…無理やり黙らされたいのか?」
「タツヤ君、それはここでは…」
またしても二人同時に俺の口をふさごうという動作をしながらものすごく低い小声でボソボソと言ってくれた。
(こ、この二人…なんだかんだで気が合ってるというのか意思の疎通ができてるというのか、何なんだろうなこれって…)
俺は、なんとなく俺だけが知らない事を二人は知っているような奇妙な寂しさのような感覚がこみあげてきたが、自分が考えてる程、蒼はサトコさんを嫌ってるわけではなさそうな事が少し嬉しくもあった。
「なんか意外と人が多いですよね?」
俺は、とりあえず今はあれこれ考えず、この場を楽しく穏便に通り過ぎる事を考えようとあえて話題を変えてみた。
「そうね、こんなに賑わってるとは私も思わなかったわ」
サトコさんも、まるで何もなかったように俺に話を合わせてくれた。
「二人でいるのが、モニターとガイドなんですよね?」
「そうね、普通に見たらどっちがどっちかわからないペアも多いけどね」
友達のように仲良さそうにしゃべってる二人組もいれば何も話さず立ってるだけのペアもいる
(うっ…たまに、自分の趣味を人に知られたくないようなのがそのまんまガイドになってるような人もいるな…ありゃ完全に萌えって感じだし、あっちのは…王女様と執事さんという所か?(汗)うぉっ!ひょっとして俺は男趣味で耳趣味だと思われたりしてるのか?(汗)いや、サトコさんの方がガイドに見えるかもなぁ?まぁ綺麗だし割と好みのタイプとも言えなくは無い…
ちょっとまて俺!あの人は…根本が…違うだろうが…
でも、良く見たらどことなくあの人の面影がある気がするなぁ)
俺は知らず知らずに、サトコさんをじっと見つめていたようだ…
その視線を感じたのか、俺の目をじっと見つめる顔が意外と近くにあって、俺は何故かドキドキして顔が熱くなってしまった。
俺は思わず目をそらして辺りをキョロキョロ見回して誰にというわけでもなく尋ねていた。
「ちょっと、適当に現地ガイドさんに話を聞いて来ても良いかな?」
「聞いたらすぐ戻れよ!」
「はっきりした色の制服みたいなのを着た同じ顔した人がそうだからね」
「おっけーちょっと行ってくる」
(やばいっ、まだドキドキしてる、そうじゃないだろ…)
俺は、本体の顔を思いだそうとしながら、いかにもそれだ!という感じの人物に向かって軽く掛け出していた。
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