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Dream Quest 本編26

「でも、ガイドがうじゃうじゃいるんだぞ?スキャンされたら部外者だとすぐバレて情報が社に送られるよな?そうならないように俺様のデーターをいじくったようだが、向こうにいるガイドはオマエが手を加える事は出来ない!残念だったな?」
なんとなく蒼はサトコさんを良く思っていないのか、意地悪く言ってるようにも聞こえた。
「あそこでは、部外者がいるはずがない場所と想定されてしまっていると言ったでしょ?ガイドのスキャン行為は、いわば個人情報の盗み見みたいなものだからね?
個々のモニターは個別のガイドによって厳重なチェックを受けてそこに行けるわけだから、
他人のガイドが、そこにいる他人を再度スキャンする必要は無いのよ?
それに、勝手にスキャンされてるなんて覗きみたいな行為があるなんてのは、誰だって嫌でしょう?
だから他人のガイドは、あの領域内では何があっても他人をスキャンする事は出来ないのよ…だから、私が堂々と歩いてても、気にしないだろうし調べる事も不可能なのよ」
「部外者かどうかはともかく、ガイドも連れずにうろついてたら、明らかに怪いしその格好だって、絶対目立ちすぎだ!スキャンできなくても、通報はいつでも可能なんだからな?」
「君は、私の事を心配してくれているのかな?それとも私を連れていくのが嫌なのかな?」
サトコさんは、腰に手を当て蒼に向かって身を乗り出して睨みつけた。
蒼は、一瞬ビクっとして身体を引いて身構えるようにサトコさんを見ていた。
俺は、険悪な雰囲気なのかと思って、慌てて二人の間に割って入ろうとした瞬間、サトコさんは、すくっと真っ直ぐ立って俺が前に行きそうなのを手で軽く制止して、その後すぐに蒼の頬に軽く手を当てて優しい声で言った。
「君は、私の予想以上に感情面が発達しているんだね
でも、君が心配するような事にはしないから大丈夫だよ」
蒼は、頬の手を払いのけるようにプイっと横を向いたがそれっきり何も言わなかった。
(蒼が心配してる事?)
俺にはそれが何なのか、結局よくわからなかったが恐らくまぁ、問題は解決したという事だろう(おそらくだが)
蒼は黙って壁の方に向かって歩き出し壁に前に立って壁に向かって両手をかざした。
すぐに蒼い光とともに、金属的な扉が現れた。
(おおおーすげぇ…なんか魔法使いみたいな事するんだ!)
蒼がそうしている間、サトコさんは後ろで端末を触ってなにかゴソゴソと動くような物音がしてたようだが扉が現れたと同時にすぐさま駆け寄ってきた。
「さぁ、とりあえずいくよっ」
そう言うと、軽やかに笑いながら、サトコさんは俺と蒼の手を握って扉に向かって走りだした。
俺は中の人を知ってるにも関わらず、手を握られた瞬間、思わず顔が熱くなった事に対して何か複雑な思いがこみあげたのは言うまでも無い…。
(一応言っておくが、俺にはアッチの趣味は無いし女の子と付き合った事もあれば、手を繋いだ事だってあるのだ…ちょっと人に触れたのが久しぶりだなぁって…って、そんな事はどーでもいいじゃないか…(汗))
そんなくだらない言い訳を自分にしながら、高層ビルの高速エレベーターに乗ってるような感覚の後、目の前が昼間のように明るくなった。
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