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Dream Quest 本編23

「うんうん、わかります!出来るなら悪の陰謀を暴いて…」
「いや、別に向こうで会った人物が悪の組織の人間だったとか、敵がいるとか決まったわけではないし、彼らが何をしようとしてるのかさえ全く分からないし、そこを知りたいとも思ってないし、それに世界を救わなくては!というような無謀な正義感は、さすがに持ち合わせてないさ(苦笑)」
「ええっ!?そうなんですか!?」(ちょっと残念…)
「そりゃそうさ、とてつもなくデカイ危険があるとわかれば、その時は即座に撤退するのが賢明だろうね?」
「まぁ俺らは所詮単なる一般市民で村人A程度という事ですか…」
(やっぱり、ゲームの主人公のようにはいかないか…)
「まぁ、私の話はこんな感じだよ…最初に言ったように向こうの世界って宇宙のように果てしなく広いから、お目当ての情報にうまく行きつける保障もなければ地図もなにもないし、何が起きるかもわからないけど何も起きないかもしれない。
私自身、何を調べて何を得たいのか、それ自体はっきりしていないとも言えるしね。
後は君次第だよ、私と行動を共にしてくれる気があるなら、それ相応の準備をするし、嫌ならガイドを社の規定のものに戻して社の通常のモニターとして出来れば安全な所でこの世界を堪能してくれたらいい。
私は私が来た事と私が話した事を君の夢の記憶から消去して、ここを去った後は二度と来ないから、君がこの夢から覚めた時にはこの事は全て忘れていられるよ。
わざわざこの場所で話しをする事を選んだのはそう言う事だからなんだよ」
「俺行きます!行きたいです!!」
俺は思わずソファーから立ち上がり、ガッツポーズのような態勢で、大きな声を発していた。
「そうか、ありがとう…余り多くを語らないで適当な話をして連れ出そうとも考えてたんだけどね、今は話せて良かったと思っているよ。
まだ、重要な事で話し忘れている事があるかもしれないがそれは、そのうち思いだすだろう(笑)」
俺達は、立ちあがって握手を交わしながら笑いあっていた。
彼は俺を通り越して視線を蒼に向けて
「蒼君だったよね?君もこれからよろしくね」
そう言いながらペコリと頭を下げていた。
「これでやっと俺様に仕事させてもらえるんだな?」
蒼は立ち上がり俺の方へずいっと歩み寄ってきた。
「仕事?」
そういって不思議がる彼(彼女)に、ぐわっと顔を向けて言った。
「注意事項のマニュアルの読み上げと、チュートリアルだっ!」
「ああ、一般へのガイド必須事項にそんなのがあったね
ついうっかり消し忘れてたけど、まぁ聞いててためになる話しだから聞いてあげてね」
彼は、何故か女性のような素振りと口調に戻り俺にそう告げた。
「では!モニターの異常についてその1、夢の中では通常は~腹が減る、トイレに行きたくなる、何処かが痛むという生理現象は起きない事になってる!それが現れた場合は現実の体が、そのような状態に陥ってる場合が殆どなので速やかにガイドに申告するように!モニターの異常その2~夢の中で戦闘になる場合、傷を負ったり血が出たりして時には痛みも感じる場合があるが、これは先入観の暗示によるもので~くどくど」
「これ、どのぐらい聞けばいいのかな?(汗)」
俺は、うんざりしたような顔で彼女に問いかけてみた。
「よくわからないけど、480ページぐらいあったかなぁ?」
(げっ…)
「あんなの、もう消してもいいんじゃないですか?(汗)」
「あらぁ?大事な事だから聞いといた方がいいわよ?」
彼女はクスクスと笑ってるだけで、どうにかしようとはしてくれないようだ…
蒼は、手をバタバタさせながら得意げに話し続けているのだった。
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