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Dream Quest 本編20

シュワーという機械的な音と共に、細かい粒子が集まるようにしてソファーが3つ出てきた。
「どうもありがとう、じゃあ座ろうか」
女性は、蒼に向かって満面の笑みを浮かべて言った。
蒼は、やっぱりどこか気に食わないような感じで腕を組みながらドスンとソファーに座りこんだ。
俺も、ソファに腰を下ろした。
「本題はこれからだからね」
女性は足と手を組みながら、真剣な顔で俺と蒼を見て、苦笑いを浮かべた。
その後、誰と目を合わすわけでもなく遠くを見るような眼で話を続けた。
「君に昼間話したのは、店頭マニュアルを棒読みしたような部分だから今聞いている話しとの違いやズレに対して違和感を感じるかも知れないが…」
俺は、昼間聞いた妖しい勧誘めいた話し?の内容など殆ど覚えていなかったというのもあるし、色々聞いても技術の進歩ってのは凄いんだな~程度の感想しか持ち合わせて居なかったので今の話とかなり違ってるのだとしても疑問すら浮かびはしなかった。
しいて言うなら何故会って間もない俺に、こんな特別っぽい内輪話しをするのか?というのが不思議というか疑問と言うか、そのぐらいだろうか…
それ以外に何か感じたとすれば、秘密のミッションめいた話に多少ワクワクしてるというのが本音かもしれない。
この人がここで話に何故か間を持たせたのは、俺がどう思ってるのか何か言うだろうかってのを気にしてるのだろうかな…
俺は一応今の自分の考えを言おうと思った。
「話しそのものが怪しいとか思ったのは昼間の方です。でも今は不信とか疑いとか言う気持ちはたぶんないかな…ただ何故俺に社内機密みたいな話をしてくれるのかその意図が解りかねているって感じですが…訳ありの内部事情なども面白そうだと言うのは不謹慎なのかな?」
俺は、余計な事まで言ってしまったか?と一瞬思ったが嘘は言って無いし真面目な場面でその場に合わせた丁度いい適当な話術テクニックみたいなものとは縁の無い性格だから、これもまぁ仕方が無いのだ(汗)
女性は、寂しそう?に微笑んで、また語り始めた。
「でもね君には悪い事をしたとも思ってるよ。
実はあの店でマトモに客が来てマトモに話しをしたのは君が初めてでね…」
(それは何となく解る気がします(汗))
「マヤを人前に出して試したかったんだが、彼女の事をうまくごまかせたら良かったのに、思わず言わなくていい事まで言ってしまって、直ぐにマズイと思ったんだけど言ってしまった後だったし、その後の君の反応を見てたら君にマヤを見せた事は何の問題も無さそうだと思えてきてね…
これなら是非とも君に協力者になってもらおうって考えたという次第なんだよ。
元々、自分には思う事が色々あって、ずっと協力者が欲しいと思っていたから余計にね。今更言うのもなんだけど嫌なら降りてくれても構わないんだよ」
俺が最初の客で、俺と少女を会わせて反応を見ようと思ってたのは少女の反応の方で?その成り行きで俺を協力者に?(さっぱりわからない話だな?)
そう言われても俺には全然話が見えてこなかった。
「まだ、話しは全部聞いてませんから!それに話を聞いてしまったら、やめるなんて言えないんでしょう?」
俺は、自分にしては珍しく明るくはっきりと答えた。
別に、この人を信用したとかそういうものじゃない。
この人に、俺を誘う動機や打算があったように、何か面白そうな事があるんじゃないかと考えてる俺がいる。
それに、訳が分からずここまで来て、わけのわからないまま帰りたくなど無いからだ。
「それは心強いね、じゃあもう少し聞いて逃げられなくなってもらいましょうか」
そう言うと、女性はチラリと蒼の方に目をやったが、蒼は視線を感じて顔を上げて女性を見たものの何も言わず、すぐに下を向いて相変わらず腕組をしたまま動かなくなった。
女性は改めて俺の方を向きなおし、今度は俺の目を見ながら話し始めた。
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