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Dream Quest 本編11

俺は、あまりよくわかってない難しい説明の部分や、怪しくて変な店主と1日過ごしていた事など、すっかりどうでもよくなっていて、面白そうなゲームソフトを買って帰るときと同じような感覚でワクワクして家路についたのだった。
家に帰って、紙袋に入れられた小さな箱を取り出して封を開けて中身を机の上に出してみた。
(色々あったけど結局は持って帰ってきてしまったんだよな…)
一応契約用紙みたいなのに住所や名前など一通り書かされたけれど、会費など何の費用も請求されなかったし、機器類は全て無料貸し出しというものらしい。
状態や内容がおかしければ返品や交換にも直ぐに応じるという。
店主の話しによると、これ自体がまだ『製品版』というもではなく、しかも使用用途や効果がはっきりしていないため単なるゲーム機とするのか健康機器になるのかなどのジャンルや用途分類さえ、全く決まっていないらしい。
元々は安眠枕や睡眠学習ソフトやらを幅広く制作販売していて、人々の健康や能力開発などを目的として睡眠の研究などもしている至って真面目な会社らしいが、今回の夢に関しては何かしら裏があるかもしれないとの事で、色々調べたい事があるみたいだ…。
まだ寝るような時間じゃないし腹も減ったので何か食べようと思った。
キッチンに行き、電気を付けて冷蔵庫を開けて中を見渡して見る。
適当にすぐに食べられる物は常に幾らかあるのだが、今日の今後の予定というのが寝る事なので軽めの食事にしようかと思い、俺は冷凍のスパゲティを電子レンジに放り込んで椅子に腰かけてエアコンを付けた。
スパゲティを軽くたいらげた後バスルームに向かいシャワーを浴び、髪をバスタオルで拭きながら冷蔵庫にあったお茶のペットボトルを取りだした。
その蓋を開けながらキッチンの電気とエアコンを切って部屋に戻った。
ペットボトルのお茶をのみ、それを机に置いて椅子に座った。
自分なりに丁寧に箱から小さな機械状のものを取りだして1つ1つ机に置きながら、店主との話しと説明を1つ1つ思い出していた。
「夢で自由に冒険が出来るといっても、フィールドが夢なわけだからね君は夢のメカニズムについては知っているかい?」
「夢のメカニズム?レム睡眠とかいう浅い眠りで見ているとか?」
「まぁそんなところだね、ただ夢については全てが解明されているわけではなく、どちらかといえば、解明されていない部分の方が多いとも言える。
しかも夢は個人差もあり、バリエーションも豊富で訓練すれば夢をコントロールする事も可能なわけなので、ある程度は外部からのアクセスによって故意に変化させても特に何の問題はない事はわかっているが、現段階ではその程度というのがはっきりしていない。
個々の夢だって、毎日不必要に見ている記憶の整理というのもだけではなくて人が生きていく上で必要な工程の一部なのだとしたら、その全てを外から改変してしまっては問題にもなるだろう?」
「はぁ…」(なんか難しくてよくわからならないような…)
「だから、夢の全てに手を加えるわけではなくて、部分的に外から干渉して、そこを遊び場に変えようというのが今回の構想だったんだよ。」
「はぁ…」(難しい事は専門家にお任せしたいですが…)
「そして現段階では、モニターというのは、テスターというよりも実験体という方が正しいんだよ」
「えっ?実験?そんなので大丈夫なんですか?」
「だから、モニターの健康と安全を1番に考慮して、アクセスによる回数も最低限に抑えてあるし、モニターの身の安全に関しても結構力を入れているから安心してねって事なんだけどね…」
「そもそも夢見てるだけで身の危険なんてのがあるんですか?」
「悪夢で飛び起きた人は、酷い寝汗をかいていたり、血圧の急激な上昇や動悸が現れたり、呼吸が不規則になっていたり、精神上相当の恐怖を感じていたりと、明らかに夢を見た影響だと思われる心身の変化を伴う事がある。
その夢が故意に作られたものだとしたら、大問題にもなる可能性があるからね」
「そっか…確かに嫌な夢を見たら起きた時も変な気分ですよね…」
「ただ人の夢がどんなものなのか、それを実際に見る時でないと誰にもわからないものだし、作ると言っても用意されたストーリーや物語があるわけではないので『内容』については、説明不可能だと言うしかないんだよね、ほかにも色々あるんだけど、細かい部分は
これからテストして確認してみないと分からないと言うのも多いんだ…」
「それは、なんとなくわかりますが…」
「だから、まぁ重要な部分?は、実際に行ってみてからのお楽しみとしか言えないかな…
行けば必ず楽しいかと聞かれたらかなり返答に困るんだけどね…」
禍々しい容姿とは裏腹に、たまに子供のような笑顔をし結構真面目に説明してくれる店主に、俺は不思議と好感が持てていたのだった。
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