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Dream Quest 本編92

3人が黙ってアーケインさんから離れて自然と集まって固まっていた。
「人が住んでるって知らないようですね…教えるんですか?(コソコソ)」
「聞かれてないし教えなくてもいいんじゃないかしら?(ボソボソ)」
「僕ってマトモじゃないって言われたのかな~?(ヒソヒソ)」
「デッド!間違っても僕住んでましたーとか言うなよ!(ブツブツ)」
「言うなら、とっくに言っちゃってると思うけどな~(ブチブチ)」(確かに…(汗))
「何故森の事を聞いたのかとか聞かれたらどうします?(ボソボソ)」
「危険以外の何も無い所に行きたいっていうのはやっぱり変かしらね?(コソコソ)」
「僕達が内部調査に行ってあげるよ~とかでいいんじゃないの~?(ヒソヒソ)」
「何もいないはずの所に…一般人が何を調査しに行くんだよ…?(汗)」
「おまえら何やってんだ?」
アーケインさんはキョトンとした顔で俺達を見ていた。
俺はアーケインさんが脳筋っぽく見えてても、やっぱり本物のエージェントだけあって頭の方も切れるというのを警戒した。だから下手な言い訳は通用しないと思った。
「俺が…ここに来る前に…ここの事を事前にサイトで調べていたら魔法使いがいる森があるというのを見たので…その…」
(だめだ…言葉が続かない…なんて言えばいいんだ…)
「ああ、その噂か…でもな~あそこの森は精神の嫌な部分に作用してくる何かヤバイものがあるらしいのでな、魔法使いなんてのは幻聴や幻覚だったんだろうって話しみたいだぞ?おまえらひょっとして魔法使いに会いに行こうとか思ってたんか?」
「まぁ…そうです」
「ま!別にいいんじゃねーか?大抵の奴は直ぐに引き返したくなるらしいし、人数がいたら一人でおかしくなって奥に行ったりはしねーだろうからな!魔法使いに会えるといいな!?はっはっは」
(うはぁ…そういう噂が本当にあったのか…とりあえず助かった…?(汗))
まぁ、こういう時こそサッと話題を変えてしまうのもいいものだ…サトコさんはアーケインさんが頭に疑問符を浮かべる前に素早く質問したように思った。
「およそでもいいからそこの座標とか分からないかしら?」
「今ここではわからんな…そもそもおまえさん達の使ってる座標と俺らの座標は全然違うものだろ?」
「あっ、そっか…ゼロ地点が違うんだものね…」
そう言うとサトコさんは手を口に当てて何か考えてるようだった。
この世界には、まだ世界標準とか世界共通とかいう場所も単位も存在しない。
正確には存在してないのかどうかはわからないのだが、少なくとも人間である俺達にとっては地図も座標もマトモに無い世界である事だけは確かだ…。
「俺も見た事は何度かあるから探すのにはさほど苦労はせんと思うがな?じゃあ、俺はそろそろ行かないとならんのだが…ま!これからもよろしく頼むぜ…ええっと…」
そう言うとアーケインさんは俺達を指さしながら言葉を詰まらせていた。
「名前聞いていいか?」
「サトコよ」「デッドだよ~」「タツヤです」「…。」「えっと彼は蒼です(汗)」
「オッケーじゃあまたな!」
そう言うとアーケインさんは片手をさっと小さく上げた後かき消すようにいなくなってしまった。
「ふぅ…やっと帰ってくれたって感じね」
サトコさんはそう言うと身体の力が抜けたようにその場に座り込んだ。
「でも…悪い人では無さそうだったし、俺は結構色々聞けて良かった気がするけど…」
そう言いながら、俺も何気なく腰を下ろした。
「タツヤー!なんで、そんなどさくさに紛れてサトコの隣に座るのさ~」
「え?(汗)別に特別な理由も都合もないぞ?デッドも向こう側に座ればいいだろ?」
「言われなくても座るよっ!」
そう言うとデッドはサトコさんに触れそうなほど近くに座りこんだ。
デッドはそのままサトコさんにもたれかかるような体勢になった後、ズルリと滑り落ちるようにサトコさんの膝に頭を付けていた。
(わ…わかりやすい上に意外と大胆な事ができるやつだったんだな…(汗))
「えっと…寝ちゃったみたいね…」
サトコさんはコレどうしよう?というような困惑した顔をしていた。
まぁ男を膝枕で寝かせてやるなんてのは、そうそう無い体験だとは思える。
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