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Dream Quest 本編部外 奇妙なパーティ4

「えっ?ビクトリアはそんなに弱いんですか?」
「僕のソフィアは1万前後あったんですよ?今は新しく新調したので、まだ500ぐらいしかありませんけどね…だけど外のこの辺りにいるヤツラでさえ平均100ぐらいはありますよ?君の所のガイドさん?主人は何もせず何も知らず…代わりに色々やってくれて至れり尽くせりな感じは悪くはないですが、ビクトリアが戦闘で壊れたり死んだりしたら君なんか一発で路頭に迷うんでしょうね…そーゆー事ちゃんと理解してました?してないだろうと思いますけど…僕がいて本当によかったですね」
ダークはドヤ顔をしながらアテナを見て言ったが、アテナはダークを見ておらずビクトリアに抱きついて独り言のように呟いていた。
「ビクトリアがいなくなると私…考えもてもいなかった…早くあの人達を探さないと…」
「僕の話しどころか…存在そのものも無視ですか…いい根性してますね…」
ダークはボソリとつぶやいていた。
「とりあえず、ここにはいないようですので次の場所へ移動しましょう」
「本当に、こんなやり方で見つかるのかなぁ…」
「他にもっと効率の良い方法があるのでしたら喜んで採用しますけど?」
ダークがそう言いながら機械を触っていると何処からか小さい生き物が数匹飛んで来ていた。
全身に毛が生えたバレーボールほどの大きさの丸い生き物だが背中には蜂のような羽があり、ダーク達に向かって体当たりしてきたのだった。
全身が毛で覆われているせいか当たってもポコっとした僅かな衝撃がある程度だったが、ソフィアはそれらを一瞬で消し飛ばした。
「なっ!なにするんですか!こんな可愛くて弱い生き物を殺すなんて!」
アテナは大きな声で抗議した。
「アテナさん…君さ、あの戦闘能力に乏しいビクトリアを無理やり外へ連れ出そうとか、弱くて見た目が可愛いから殺すのは可哀そうとか…外側を舐め過ぎですよ!?」
「舐めてなんて…ただ別に殺さなくてもいいのじゃないかと…」
ダークは最初は余裕な話し方をしていたが徐々に歳相応な話し方に変わっていた。
ある意味気持ちに余裕とやらが無くなってた証拠だのだろう。
「今の奴らは僕達にじゃれついてきたわけじゃなくて、あれでも攻撃してきてたんですよ!?今の奴らが毒や麻痺などの特殊能力を持ってたらどうなってたと思ってるんだよ?もっと攻撃力が高い奴だったら全滅するかもしれなかったんだぞ?それにビクトリアが壊れでもしたら困ったり悲しんだりするのは君じゃないのかっ!?だったらビクトリアが壊れないでいいようにもっと鍛えたりするべきだろ!そんな事もしないで殺したり殺されたりが嫌だとか言うだけなら、さっさと元の所に帰ればいいだろっ!あの人達だって君みたいなのに探されても迷惑なだけだよっ!!」
アテナは暫く黙って考え込んでいた。
「うん…ごめんなさい、私って駄目ですね…でもこんなんじゃ駄目だと思ったから此処に来て、いろんな体験をして…そして強くなりたいと思ってたのに…私、心を鬼にして頑張りますからっ!」
アテナは小さくガッツポーズのような事をしてダークに言った。
ダークは気持ちが少し落ちついたのか普段の調子に戻って話はじめた。
「心を鬼に?なんか違うような気がしますけど、そうしたいというなら好きにしてください…ああ、それと…ここは既に外ですので何があるかわかりません!ですから僕が転送装置を作動させてる間とか周りに気を付けていてくれると有難いんですけどね?」
「あ、はい、頑張ります!ビクトリア何か来ないか見張ってようね!
だけどダークさんって小学生なのにしっかりしてますね?」
「僕がいつ小学生だと言ったんですか?僕はこれでも中学生ですよっ!?君って本当に失礼な人ですね…まぁいわゆる天然というやつで自覚はないんでしょうけど、そんなんじゃ
さぞかし知らない所で嫌われたり敵を作ったりしてるでしょね?」
「えっ、あのごめんなさい…知らない間に嫌われる…そうだったんだ…でもダークさんだって人の事言えないと思いますけど…?」
「僕は自覚もしてるし分かっててわざと言ってるんです!君と一緒にしないでくださいっ!」
「ええっ?なんでわざと嫌われるような事を…?」
「沢山の人に嫌われて沢山の敵がいても、それに負けることなく勝利する者が真に人の上に立つ大物になるんです!敵の数イコール自分の偉大さなのですよ!」
ダークは自信満々に答えていた。
「え…そうなのかな…普通に皆から好かれて慕われて頼られるような人が上に立つ人となるような?」
「それは単なる理想論ですよ!?それとも生まれた時からそうなるべく生まれたという人なんじゃないですか?…僕のような凡人は多少ズルくても頭と道具を駆使して何とかしないと駄目なんです!」
「随分難しい事考えているんですね…そんなんじゃ疲れませんか?」
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Dream Quest 本編部外 戦争の章1

アメリカ某所
古めかしく大きな建物が荒野の奥に建てられていた。
軍事関係の古い研究施設の1つのようであるが、ここでの研究内容が公にされる事は無く、古い時代には極秘の研究が行われていたという噂があったものの現在では既に使用されていない壊れた施設だと噂されるほど忘れ去られた場所である。
建物内
位の高い軍人のような身なりの男が足早に廊下を歩いている。
カツカツカツカツ
とある大きなドアの前で止まった
ドンドンドン!
「失礼する」
男はドアを開けて部屋に入るなり、おもむろに大声で怒鳴った。
「あれは、いったいどう言う事だ!」
部屋には、これまた地位も位も高そうで、なおかつ偉そうな男が大きな窓から外を眺めていた。
歳の頃なら50は過ぎているだろうか、立派な口髭を生やし、貫禄と言うよりはメタボな体型の男である。
「何を大声を出しているのかね?」
「あんたに渡した囚人が全員死んだ!どういう事か説明してもらおう!」
私に渡した?おかしなことを言う…私が貰ったのは囚人のリストという紙きれ1枚だけだったのではなかったかな?
それに私は囚人に会って触れるどころか刑務所にすら…いやその国にすら行った事も無いというのに…まるで私が囚人を殺したとでも言いたそうに聞こえて来るのだが…聞き違いだろうかね?」
「あんたは極秘事項の人体実験用に他国の囚人のリストを渡せと言った!
他国の囚人リスト程度なら手に入れるのは容易いが、その後に実験許可の申請をした事実もなければ誰かが入国した記録すら無い!だが、そのすぐ後にあの囚人達は全員死んだ!
あんたが何かしたのは間違いないのだ!
あんたが直接動かなくても、あんたの命令で裏で動く奴はいくらでもいるだろう!?
何をした?ドーピングか?麻薬か?毒ガスか?細菌兵器か?」
「囚人はしかるべく機関で解剖され検死の結果は君も見たのであろう?」
「それで納得できてたら、ここには来ていない!
極秘任務だかなんだか知らんが、この先何も知らされずに他国の囚人の情報を集めさせられるのは納得いかない!しかも囚人だからと言って何をされてもいいというはずもない!なぜ殺さねばならないのかとか多少の説明ぐらいはして頂きたい!」
「おかしなことを言う…どのみち死刑か無期懲役になる奴らだったのだから、そいつらが少しばかり早く死んだ所で何の問題があるというのかね?まぁそれでもさすがに自国の囚人を使う訳にはいかんのだよ…私の目の届く場所では常に何事も無く平穏でなければならないのだからね。」
偉そうな男は、何かを思い出すようにニヤっと笑っている。
「いいかね?君の許可や納得や同意なんてものは必要ないのだよ?それが国家命令というものであろう?
それでも…囚人がまとめて死ぬと多少は問題にはなるか…次は国も年齢も性別もバラバラの一般人のリストを頼むとするかね…心配しなくても、こうして話してる間に世界中では何人もひとが死んでおるのだし、その人物同士に何の繋がりも無ければ問題にもなるまい」
「俺や他人々の人権までをも、ないがしろにするのかっ?一般人だど?人の命を何だと思ってるんだ!あんたは狂ってる!」
「何を今更言っておるのだ?君が立派な地位を得て立派な服を着て高価な勲章をぶら下げて今ここに立っていられるのは、どうしてだか忘れてしまったのかね?
君だって、戦争で沢山の罪に無い人を殺したのではないのかね?何が違うというのだ?」
「それは…」
「やれやれ…アレは君のように頭も口も軽そうな連中への警告でもあるのだよ?
君がそれ以上喚き散らすと君や家族があの囚人のようになるかもしれないという…ね?
そんな事もわからなかったのかね?」
「それは…脅迫というわけか?」
「私は、いちいち言ってやらなければ分からんような馬鹿な屑に用は無いのだがね?
脅迫?私がそんな親切な事をしてやる値打ちが君にあるとでも思っているのかね?」
「とにかく俺は、もうあんたの下で訳の分からない血なまぐさい事をさせられるのは我慢ならない!明日にでも本局に申し出て配属変更を申し出る!それで私のして来た事への罪を問われるのならそれも受ける覚悟でだ!それで地位や財産の全てを失うならそれでもいい!」
「ちょっとは落ちつきたまえよ!これは私の私事ではなく国家命令なのだよ?何も知らない君の戯言に取り合ってくれる者などいないだろうし、そんなことしたら本当に君や家族がどうなるか…」
「構わん!俺だって多くの戦いを体験してきたプロの軍人だ!そう簡単にあんたに殺されてやる気は無いからな!失礼する!」
そう言うと男は乱暴にドアを開けて出て行った。

Dream Quest 本編62

「そろそろ集まってきたかな」
サトコさんがそう言うと目に前の暗がりの中に数え切れないほど無数に黄色い目らしきものが光っていた。
「なんか物凄い数いるような?」
「黄色い目の絨毯みたいだね~」
デッドは軽いと言うか、どこか天然が入ってるような気もするが、それでも怖いと言わないのは実は凄い奴なのかもしれない。
良く見ると長い触角がせわしなく上下左右へと動いている。
洞窟の奥が暗いと感じたのは間違いではないが、なによりソイツらの身体がやたら黒かった。
「そろそろ動くよ」
少女は、ほとんど言葉も出来ずに足をガクガクさせて後ずさりした。
次の瞬間ソレは一斉にあらゆる方向へ飛んだり走ったりしながらコチラに向かってきた。
「あわわ…ゴ、ゴキブリ!?」
「最初は逃げて避けて!頑張って追い詰められてね!あ、手で戦える人は手を使ってもいいけど手に頼らないでね」
「手で払うって言ったってコイツら便所の蓋ぐらい大きいですよ~(汗)」
「それでも外の奴よりは全然小さいでしょ?でも数は半端無いからエサにならないように気を付けてね(笑)」
「きゃああ」
少女の叫び声に思わず身体が反応して走り出しそうになる。
「アテナさん大丈夫?」
みんなバラバラに逃げ回ってアッチコッチに散ってしまったようで、そこそこ大きな声を
出さないと聞こえなさそうな距離ほど離れてしまっただろうか。
「はいっ、なんとか大丈夫ですっ」
大丈夫じゃないと返事されても俺に助けに行く余裕はなかった。
ゴキ共は払っても避けても走っても、ただどんどん数が増えていくように感じた。
このままコイツらに埋め尽くされて周りが黒一色の闇に閉ざされるような気さえしてくる。
俺はコイツらに喰い尽されて白骨になって転がってる自分の姿を想像して思わずゾッとした。
その時、何か大きくて柔らかいものにぶつかった。
その感触は、おそらく人と当たったものだと思えた俺は、なんとなくホッとして横を向きソレに目をやった。
「蒼?オマエこんな所でなにしてるんだ?」
「何もやる事が無くて困っている…」
そう言って突っ立っている蒼の身体にも頭にもゴキブリが張り付いているが蒼はソレを振り払う事さえせずにじっとしていた。
「蒼、ちょっと武器出して見せてくれない?」
俺は絡みついてくるゴキ共を手で払いのけながら言ってみた。
蒼は黙って俺の前に手を出して、まるでそこに武器があるかのように空中を掴んで手を軽く握ってみせた。
次の瞬間…ソレは元からそこにあって、ただ見えていなかっただけのように姿を現したのだった。
俺は顔などにも容赦なく飛びかかってくるゴキ共を腕を大きく振って一気に払いのけた。
とりあえず、まとわりついていた奴らを全部払った次の瞬間、俺は蒼の真似をして手で
何かを握る動作をしてみた。
一瞬、何かを本当に掴んでいるような感触があった気がした。
(今、何か手の中に感触が?)
それを直ぐに思いだそうとしたけれど、ゴキ共は俺が思いだすのを悠長に待っててはくれなかった。
(くそ、もうちょっとだったのに…コイツらめ…(怒))
俺は上半身に張り付いてくる奴らを腕で払いのけたら、顔の方に向かって飛んできた奴を手に渾身の力を込めてたたき落とした。
ソイツは俺の手に当たる前に思いっきり地面に叩きつけられて消えていった…
俺は何かを確かに握っている感触があった。
俺は恐る恐る手に掴んでるモノを見てみた。
(こ、これは…)
蒼も全身にゴキブリを貼り付けたまま俺の手の中のモノを覗いてきた。

Dream Quest 本編59

「サトコは、タツヤをずっと待ってたんだよ?
サトコは一人だから、タツヤを探すのはとっても大変なんだし、女の子を一人で長く待たせておいて平気でいるのって何様だよ~?
僕だって人を探せる能力なんて無いからさ~今日サトコを探すの物凄く苦労したんだよ?
最初グレイにサトコの所に飛んでって言ったら、何の事だか分からないみたいでさ~
仕方ないから、ずっと空から探してたんだよ~それで、やっと見つけて…さっきグレイにサトコを会わせてさ、この人を覚えてねって言ったんだ。
グレイがわかってくれたかどうか僕にはわからないけどさ、何もしないよりはいいでしょ?
あ、グレイ!ついでにタツヤ達も覚えておいてほしいなっ!」
「えっ?デッド君、私は別に待っているわけじゃないわよ?」
「サトコ~そいつばっかりじゃなく僕の心配も少しはしてほしいな~」
(サトコさんは、いつも待ってる?そういえば俺も、いつだってサトコさんが先に来てるもの!と思い込んでいたよな?
ひょっとしてサトコさんは俺達を探知できないのか?
どうでもいいけど…オマエが今日サトコさんを探すのが大変だったのは俺のせいじゃないだろう?(汗))
俺は、他人がみんな自分と同じだと思ってたわけではなかったが、それぞれに違うという当たり前の事を忘れそうにはなる…
何がどう違うのかは見てるだけでは解らない事も多いものだ。
それでもデットの前でサトコさんに、アレコレ確認するわけにもいかず、俺は頭の中でアレコレ考えを巡らせていたので、その場は黙り込んでしまっていた。
(聞いておく事は全部聞いたつもりだったけど、なんか後から後から良く考えるとどうなの?って事が出てくるよな…前なら、その場ですぐ聞けたのに今は無理だし…早いうちに店にでも行って少し話をした方がいいのかもな…
行く時はやっぱ手土産の一つでも持って行くべきなんだろうか?
いや…俺って一応お客なんだよな?え?俺は店に行くのか?家に行けばいいのか?
どっちに行けばいいだろう…あ、店が営業中だったら家に行っても仕方ないか…
いや…家も店も同じ建物だし…?)
俺の頭の中は、もし誰かが聞いていたら、そんな事どうでもいいだろう!?と突っ込まれそうな事に話が大きくズレていたが、突っ込む人が居ないおかげで俺は、どうでもいい事をアレコレ考え続ける事ができてしまっていた。
その時、聞いた事のある声がした。
「あ~やっと見つけた」
そう言いながら息を切らせて女の子が約2名、俺達の方へ走ってきた。
どうやら昨日の女の子だ。
「もし見つけられなかったらどうしょうかと…」
(えっ?なんで?)
俺は無言で即答していた。
「どうしたの?」
サトコさんは、岩の上で座ったまま身を乗り出して問いかけていた。
デッドは、なんだ?という感じの顔で彼女達を見ていた。
「あのっ、昨日は有難うございました。あのっ、それと…」
そう言うと彼女は俺達の方に手を出して中指にはめられていて大きな宝石がついている指輪を見せようとしているようだった。
「指輪がどうかしたの?」
「指輪?」
「凄い宝石だね~」
俺達は口々に思った事を言葉にしたのだと思う。

Dream Quest 本編18

04.jpg
「ほんと、ここまで来るのに思ったより大変だったのよ!じゃあ改めて、自己紹介させていただくわね!」
そう言うと謎の女性は、スカートを両手で持ってフワリとその場に正座を崩したような格好で座りこんだのだった。
「じゃあ、改めてこんばんは」
謎の女性は、ニッコリ微笑んでごく普通に挨拶をしてきた。
「こ、こんばんは?」
とにかく、俺には何が何だかさっぱりわからないので適当に挨拶を返し、相手の出方を見る事にしたのだが…
「こんばんはじゃねーっ!コイツが何者かわかってんのか?」
蒼は女性を指さしてかなり大きな声で怒鳴った。
「知らない…と思うけど?」
おれは、女性をチラっとみてから蒼に向かって正直に返事をした。
「知らないだと!?だいたい、ここには…」
蒼は、相変わらず落ちつかない様子だった。
「ねぇねぇ、コレどう思う?」
殆ど蒼を無視するかのように、スカートをフワっと手で持ち上げて見せながら、謎の女性は少し顔を傾けて笑顔で俺に聞いてきた。
「どうって…えっと、その、どちら様でしたっけ?」
(何なんだろうこの女性…2人目のガイドが出てきたのか?)
いまいち、何について聞かれたのかもよくわからず、何となく間の抜けた質問になったかも知れないがとりあえず穏便に普通に会話をしてみた(つもりだ)。
「ええぇーっ!ひっど~い!お昼に会ったばかりじゃない!私の事わすれちゃったの?」
なんか、上目遣いでじっと見つめられてしまった。
「えっ?あの…えっ?」
(え?昼とか?どこかですれ違った人とか?そんなのいちいち覚えてないし?どこでだろ?えーっと…)
「おまっ、知り合いなのか!?いや、それでも良く聞けよ!知り合いだろうが、親子だろうが、何だろうが、あり得ない事が起こってるんだぞ!そいつは…」
蒼は、一瞬は大人しくなったものの、ずっと落ちつきが無く、とんでも無い非常事態だとでも言いたそうだったが、なんとなく非常事態では無いような気がした俺は蒼の方を見てあっさりと言った。
「蒼、とりあえず話を聞いてみようよ?」
「・・・・。」
蒼は、俺と彼女の間ぐらいに、ふてくされたように腰を下ろした。
「そうね、ふざけている場合じゃ無かったわね」
謎の女性は、真面目な顔つきで話を始めた。
「私は、昼間に君と会い君にこの装置を渡した張本人だと言えば、もうわかるよね?」
「ああ…えっ!?えっ?ええっ?」
(昼間会ったって、あの人だよな?どう見てもどう考えても、あの人は、俺よりは年上の男性で?あれは着ぐるみでした~とか、いやそれはあり得ないだろ…あれは良くできた人形で実はこの女性が操作してたとか?それもあり得ないような気がする…いやしかしコレとアレが確かに同一人物だと言ったよな?今)
俺はきっと、とてつもなく間の抜けた顔をして、頭の上に?マークを浮かべていたに違いない(汗)
「ん~とね、当然向こうが本体で、こっちは…この世界で動きやすいように、ちょっと編集を加えたキャラ!とでも言えばいいかな?」
「編集?そんな事が出来るの?(ってか編集って何だ?)」
「まぁ、ここ自体が色んなデーターがリアル画像化されている世界とでもいうべき所だからね。
その原理をある程度使える人間ならば人物の編集も当然出来るよ。
元のデータを、かなり作り変えてしまってるから存在自体がガイドに非常に近いものになってるんだけどね」
そう言うと、女性はチラリと蒼を見た。
「ガイドはね、一応この世界の登場人物が夢を見ている普通の人間であるのか、それ以外のモノ…故意に作られたガイドだったり、夢の世界の住人だったりなどの判別が出来るようになってるのはもう知ってるよね?
色々な事前のデーターのおかげでスキャンすれば、それがどういったモノなのか、だいたいは解析できるようになっているの」
「えっ?夢の世界の住人なんているんですか?」
俺は、少し驚いて女性を見た。
「そりゃいるわよ。害の無いモノから、有害なものまで色々とね。
だから、判別できないと危ないということもあるのよ…わざわざガイドを付けて護衛するというのもそういう事があるからなのよ」
「へぇ、なんか凄いんですね…ガイドって…」
俺は思わず蒼をマジマジと見てしまった。

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